最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
『ばけばけ』大磐石・錦織は試験を「全落ち」したのか? 彼と庄田のモデルにまつわる史実を見てみると…

『ばけばけ』大磐石・錦織は試験を「全落ち」したのか? 彼と庄田のモデルにまつわる史実を見てみると…


吉沢亮さん(2020年2月、時事通信フォト)

【画像】え…っ! 「ご本人もめっちゃイケメン」「吉沢亮とは違うタイプ」 コチラが『ばけばけ』錦織のモデル・超秀才の人物です

英語だけ落ちていた錦織のモデル

 2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は、1890年に来日し、『知られぬ日本の面影』『怪談』などの名作文学を残した小泉八雲さん(パトリック・ラフカディオ・ハーン)と、彼を支え、「再話文学」の元ネタとなるさまざまな怪談を語った、妻・小泉セツさんがモデルの物語です。

 第82話では「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」の同僚で友人である「錦織友一(演:吉沢亮)」が、教員免許を持っていなかったことが明らかになり、視聴者の間で衝撃を呼んでいます。

 1886年、主人公「松野トキ(演:高石あかり)」が松野家を出奔した元夫「山根銀二郎(演:寛一郎)」を追いかけて東京に行った際、銀二郎と同居していた錦織と友人の「庄田多吉(演:濱正悟)」は教員免許の試験を受ける直前でした。トキは彼らの合否を知らないまま松江に帰りましたが、結果としては庄田が全教科合格で帝大卒の資格も得た一方、錦織は教員免許も取れなかったようです。

 錦織のモデルである松江中学の教頭心得(ラフカディオ・ハーンが赴任した際の役職)の西田千太郎さんは、1880年に家庭の事情で松江中学を中退して同校の教員見習いとして勤め始めました。そして、「文部省師範学校中学校高等女学校教員検定試験(文検)」を受けるために松江中学を退職、上京して1886年に試験に臨んでいます。

 子供の頃から成績優秀で松江随一の秀才と言われていた西田さんですが、文検では心理学、論理学、経済学、教育学の4科目では首席で合格したものの、肝心の英語で不合格となりました。一方、庄田のモデルと言われている西田さんの中学の同級生・本庄太一郎さんは、英語ほか動物・植物・心理・教育学の5科目全てで受かっています。

 その後、西田さんは兵庫県の姫路中学校、香川県の済々学館で勤務したのちに母校の松江中学(この時は島根県尋常中学校)に戻りました。同校で出世していくも、大卒ではないため、教頭も校長も「心得」という立場になっています。

 一方、西田さんと同じ教員見習いからキャリアが始まった本庄さんは、東京高等師範学校教授や京都府尋常中学校校長、台湾総督府中学校長、長野県立松本中学校長、神戸市教育課長として長年教育界で活躍しました。

 1897年に34歳で亡くなるまで地元で教育者として生きた西田さんに対し、本庄さんは各地を転々としながらキャリアアップしていき、1927年に65歳でこの世を去っています。また、彼は渡部トミさんという雑賀小学校(松江最古の小学校)初の女性教員と結婚しました。

 続く83話のあらすじを見ると、錦織は庄田へのコンプレックスを抱えながらも、校長になる道を進むようです。一方、錦織の後任を断った庄田は、モデルの本庄さんのようにさまざまな土地で活躍する教育者になっていくのかもしれません。

※高石あかりさんの「高」は正式には「はしごだか」

参考:『松江北高等学校百年史』(島根県立松江北高等学校)

配信元: マグミクス

あなたにおすすめ