男子テニス世界ランキング1位カルロス・アルカラス(スペイン)との師弟関係解消後、去就が注目されていたホアン・カルロス・フェレーロ氏(スペイン/現45歳)が、新たな挑戦に踏み出した。1月26日に更新した自身の公式インスタグラム(@juankiferri)を通じ、スペイン人若手ゴルファーのアンヘル・アヨラ(21歳)と協働することを発表。今後は同選手のメンタル面およびプロ選手としての成長をサポートする役割を担うという。
元テニス選手で、2003年全仏オープンにおいて四大大会シングルス初優勝を経験し、世界ランキングでも1位を記録したフェレーロ氏は18年にアルカラスのコーチに就任。同氏の指導の下、アルカラスは四大大会6勝とマスターズ8勝を含む24ものツアータイトルを獲得し、さらには昨季を含む2度の年間ランキング1位も経験した。
ところが約7年の月日を経て、その蜜月関係は突然終わりを告げた。冒頭の通り両者は昨年末にそれぞれのSNSを通じてコーチ契約解消を発表。フェレーロ氏は「師弟関係を続けられたら良かった」と未練をにじませていたが、「契約上の問題」により、やむなく離別に至った。
フェレーロ氏については、別のツアートップ選手のコーチに就任するのではないかとの憶測が流れていた。実際に複数の有力選手から打診があったとも伝えられている。
しかし今回発表されたのは“驚きの転身”だった。同氏は更新したインスタグラムで次のように綴っている。
「これから、将来有望な若手ゴルファーのアンヘル・アヨラと彼のコーチ、そして彼のマネジメントチームと共に活動していくこととなりました。ゴルフでのパフォーマンスに作用するメンタル面の成長やプロとしての成長を目標に取り組んでいく予定です。
テニスは私の人生であり、運営しているアカデミーやツアーでは引き続き全力を尽くしていくつもりです。しかし同時に私はゴルフにも大きな情熱を持っています。ゴルフはテニスと同じ個人競技であり、メンタルが非常に重要な役割を果たすスポーツです。
これまでの私の経験を生かし、アンヘルのツアーでの成長をサポートできることをうれしく思います。すでに活動を開始しており、私自身はとても意欲的です。この旅を続けていくことを楽しみにしています」
投稿内容を踏まえると、フェレーロ氏はフルタイムコーチとしてではなく、メンター(助言者)的な立場でアヨラをサポートするとみられる。一方で今回の挑戦はテニスからの決別を意味するものではなさそうだ。またアルカラスとのタッグ再結成の可能性を閉ざしたくないと話していた点や、テニスへの情熱は変わっていないと繰り返し明言してきた点からも、ツアーコーチへの復帰の可能性は依然残されているとみて良いだろう。
文●中村光佑
【画像】フェレーロが若手ゴルファーと協働することを報告!
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