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逆転負けにしゃがみ込み、茫然と天を仰いだ三笘薫。喜びを爆発させたアシストは幻に…ブライアンの番記者は“調子の波の激しさ”を指摘【現地発】

逆転負けにしゃがみ込み、茫然と天を仰いだ三笘薫。喜びを爆発させたアシストは幻に…ブライアンの番記者は“調子の波の激しさ”を指摘【現地発】


 敵地でフルアムと対戦したブライトンは、後半途中まで1点リードしていたものの、残り時間18分から2点を奪われ、逆転負けを喫した。4戦連続で先発出場した三笘薫は、左ウイングでプレー。惜しい場面もあったものの、得点には絡めずにチームを勝利に導くことはできなかった。

 試合前の順位はフルアムが11位(勝点31)に対して、ブライトンは12位(勝点30)。中位同士の一戦では、一進一退の攻防が続いた。

 序盤はホームのフルアムに主導権を握られ、スピード感溢れる攻撃を受ける。それでも28分、ブライトンは先制ゴールを挙げる。左サイドでボールを拾った三笘が後方から上がってきた左SBオリヴィエ・ボスカーリへ戻し、直後にMFヤシン・アヤリへとつなぐ。アヤリはすかさずカットインして、右足を一閃。強烈なシュートは敵GKベルント・レノの手を弾いてゴール左に突き刺さった。
 
 ゴールに絡んだとはいえ、この試合の22番はホームで行われた前節のボーンマス同様、本来の実力からはほど遠いプレーが目立った。例えば、先制点から2分後。CBルイス・ダンクからの好フィードに反応し、抜群のタイミングで前線へと飛び出す。後方から送られてきたボールを絶妙なファーストタッチで足もとへ収めて、そのままエリア内へ。直後に左足でシュートを放ったが、GKレノにセーブされる。

 だがこのシュート、精度もスピードもいま一つだった。逆サイドに走りこんだ右SBのフェルディ・カデゥオールが完全にフリーだっただけに、パスを送っていれば追加点となっていた場面である。リプレーを見てみると、非常に中途半端なことが分かり、もしかしたらパスを意図していたのかもしれないと思わせるくらいだ。

 後半にもこれと類似するシーンがあった。56分、グロスからのスルーパスで左サイドを抜き出た三笘は左足で中央へ折り返す。しかし走りこんだCFダニー・ウェルベックを狙ったクロスは精度が低く大きくオーバーし、逆サイドへ流れた。そのボールを味方がつなげて、右サイドからMFディエゴ・ゴメスのクロス。ファーサイドで待っていた三笘が頭で折り返し、今度は好ボールが中央に入ったが、走りこんだウェルベックは足に触れるのがやっと。シュートは枠を捉えられなかった。
 
 チームが同点に追いつかれた、直後の74分、日本代表アタッカーがこの日一番の好プレーを見せる。自陣でボールを拾ってカウンターに転じ、力強いドリブルで前進。一気に加速しながら相手のDF3人を引き付け、右足でタイミングよくスルーパスを送り込む。このボールに、守備の間を抜け出したウェルベックが追いついて、鮮やかにゴールへと流し込んだ。勝ち越し成功、かと思われた。

 三笘はガッツポーズを繰り返して喜びを爆発させ、サポーターの元へと走った。チームメイトもゴールスコアラーのウェルベックよりも先に三笘へと駆け寄って、祝福していた。だが結果的にはノーゴール。VAR判定により、ウェルベックがオフサイドとみなされてゴールは取り消され、三笘の今季2つ目のアシストも幻となる。

 そして終盤アディショナルタイムには、フルアムのMFハリー・ウィルソンがゴールから約30メートルの位置から強烈なフリーキックを決め、逆転負けとなったのだった。
 
 ファイナルホイッスルが鳴ると三笘はしゃがみ込み、その後に、茫然と天を仰いだ。おそらく数十秒は上空を見上げていたのではないだろうか。そして思い出したかのようにアウェーサポーターのいるスタンドに歩を向けて拍手を送ったのも束の間、その後はまた長らく立ち尽くしていたのが印象的だった。

 試合後の記者会見で、ファビアン・ヒュルツェラー監督は「フットボールは残酷なもの。だから結果を受け入れなくてはならないが、パフォーマンスには満足している。結果には非常にがっかりしているがね」と振り返り、またテレビインタビューでも「VARはコントロールできないし、受け入れるしかない。サッカーは運にも左右されるから、その運を早く取り戻さなくてはならない」と渋い表情を見せた。

 加えて敵将のマルコ・シルバ監督も「ドローがフェアな結果だった」といったほど、両チームの戦いぶりは互角だった。スタッツを見ても、フルアムのシュート数が12本に対してブライトンは13本(うち枠内同4本対5本)。ポゼッションも同49.1%と50.9%である。
 
 試合後、私を含めた日本人記者陣がミックスゾーンで日本代表のエースを待つ様子を見て、ブライトンの広報官は「カオルを呼んでくるから!」と言ってロッカールームへと消えていった。しかしその数分後、戻ってきた彼は「カオルに聞いたけど、『今日はなし』と言われた。ご希望に添えないでごめんね」と申し訳なさそうな顔をしていた。

 難しい試合結果だったし、試合直後の三笘の様子を見ていれば十分あり得ることだと覚悟はしていた。さらに言えば、ブライトンは12月からのリーグ戦試合で1勝5分4敗。三笘が怪我から復帰したのは12月13日のことで、以来、勝利はわずかの1回である。悔しい思いをしているのは当然で、中核を担う選手として責任を感じているのは間違いなかった。

 試合後にブライトン番の英国人記者と言葉を交わした際には、「きょうのミトマは“Hit&Miss(ヒット&ミス)”だったね」と言われた。すなわち「調子の波が激しかった」という意味なのだが、その言葉どおり、まさに良いところと悪いところのどちらも見られたのは確かだ。
 
 三笘が怪我から復帰して1か月強が経過した。現時点での彼は、まだ本調子とは言い難い。一方で、今月7日のマンチェスター・シティー戦ではキレのある動きから、今季2得点目を奪っており、この試合でも力感溢れるドリブルからのスルーパスで“幻のアシスト”も見られた。

 前節で復帰後初めてフル出場、フルアム戦でも90分間プレーしピッチを走り続けた。確実にコンディションは上がっているはずだ。まだリーグ戦は15試合も残っているだけに、後半戦のさらなる活躍に期待したい。

取材・文●松澤浩三

【動画】取り消しとなった三笘の超絶アシスト

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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