
『頭文字D』の近未来を舞台に、実在する公道を封鎖して開催されるカーレースバトル「MFG」。ポルシェやフェラーリといったハイパワーなスーパーカーがひしめく中、非力な「トヨタ 86」を駆り、天才的なドライビングテクニックでジャイアントキリングを巻き起こす主人公・片桐夏向(カナタ/CV:内田雄馬)の活躍を描く『MFゴースト』。その3rd Seasonが、2026年1月からついに幕開け(毎週日曜夜11:30-0:00、TOKYO MXほか/PrimeVideo・ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Leminoほかで配信)。1月4日に放送されたTurn25は、第3戦「ザ・ペニンシュラ真鶴」で、負傷により絶体絶命のピンチに陥ったカナタが、土壇場で復活の兆しを見せる「奇跡の復活」。(以下、ネタバレを含みます)
■手負いの86と群馬プライド!諸星瀬名の熱い走りに「敵だけどいい奴!」
第3戦「ザ・ペニンシュラ真鶴」決勝、レースは3周目に突入。予選で驚異的なコースレコードを叩き出し、3位からスタートしたカナタの86だったが、現在は大きく順位を落としていた。原因は、レース直前に駅のホームから転落しかけた西園寺 恋(CV:佐倉綾音)を助けた際に負った、左肘の負傷だ。シフトチェンジのたびに激痛が走り、特に頻繁に使用する2速への操作が不可能になってしまったのだ。
低速コーナーの多い真鶴で2速が使えないという致命的なハンデ。ズルズルと後退する86の姿に、ピットの緒方(CV:畠中祐)は頭を抱え、絶望に打ちひしがれる。この痛々しい展開に、SNS上では「2速なしで真鶴走るとか無理ゲーすぎる」「緒方さんの胃がマッハで壊れそう」「見てて辛い…」と、悲痛な声が溢れた。
そんな手負いのカナタに襲いかかるのは、同じくMFGのルーキーであり、「群馬プライド」を掲げる諸星瀬名(CV:八代拓)が駆るスープラ(885号車)だ。マシンスペックで勝るスープラが86を飲み込むのは時間の問題かと思われた。しかし、ここで瀬名は、前を走るカナタの異次元の走りを目の当たりにし、戦慄する。「コーナーリングをしながら左足ブレーキを踏みまくるんだな」と観察し、3速のトルク不足を補うためにアクセルとブレーキを同時に操作してタービンのブーストを維持するカナタの超絶技巧に驚愕する。
この二人の競り合いは、クルマ好きなら思わず唸ってしまう描写の連続。2台のエンジン音とタイヤのスキール音が重なり合い、高速ドリフトで住宅街を疾走する様子はスリル満点だ。この間、86の後ろにピッタリと付けていた瀬名は「こんな高等技術 なかなか見れるもんじゃねーからさ 後学のために見学してんだ」と、ライバルでありながらもカナタへのリスペクトを隠さないものの、Tポイントコーナーで一気にオーバーテイク。「先にいくぜ 兄弟」と心の中で呟き、鮮やかに86を抜き去っていく瀬名の姿には、視聴者からも「瀬名くん、ただのイキりキャラかと思ったらちゃんと実力認めてて好感度上がった」「『兄弟』呼び熱いな!」「解説助かるわー」と、そのキャラクター性を称賛するコメントが相次いだ。
■秋山 渉が語る“藤原拓海”の真実と結婚報告
レース中継の解説席には、かつて『頭文字D』で藤原拓海と激闘を繰り広げたレジェンド、秋山 渉(CV:松本保典)が座っていた。実況の田中(CV:光部樹)から、カナタの師匠である藤原拓海について話を振られた秋山は、彼を「悲運のラリースト」と呼ぶ世間の評価を否定する。WRCでの事故により選手生命を絶たれた拓海だが、「脇目も振らずに夢に向かって走り続けたあいつは 幸せなやつです」と断言。英語も話せないまま単身イギリスへ渡り、その走りで現地の人々を魅了した拓海の生き様そのものを称賛するのだった。
このシーンでは、かつてのライバルだからこそ知る深い理解と友情が滲み出ており、ファンからは「渉の言葉で泣いた」「最高のライバル関係だな」「悲運なんて言わせないっていう強い意志を感じる」と感動のコメントが多数。またここで流れたBGMはTVアニメ『頭文字D(First Stage)』のエンディングテーマ「Rage your dream」で、あまりの懐かしさに「イニDファンへのサービスが良すぎる」「ここでRage your dream流すとかマジかよぉぉぉ」など、歓喜の声であふれていた。
さらに秋山の口から衝撃の事実が明かされる。「これは余談になりますが 藤原は去年 英国で結婚しました」。なんと、拓海が結婚していたというのだ! しかもお相手は、リハビリ時代を支えた同郷・埼玉出身の日本人アスリートだという。このサプライズ情報に、ネット上は瞬く間に騒然。「ちょwww秋山渉wwwさらっと爆弾落としてったぞwww」「埼玉のアスリートって…古参ファンならもちろん…」「拓海結婚おめでとう!!」「幸せになっててよかった…」など、祝福と驚きのコメントでタイムラインが埋め尽くされた。

■「リベンジを始めます」覚醒したカナタとユーロビートに熱狂!
レースは終盤へ。カナタの順位は9位まで後退し、さらに後方からは坂本雄大(CV:櫻井トオル)のアウディR8が迫る。2リッターエンジンの86に対し、5.2リッターV10エンジンを搭載するモンスターマシンの接近は、まさに絶望的。ピットの奥山広也(CV:阪口周平)も「MFG史上 最も価値ある最下位フィニッシュを 俺たちはこの目でしっかりと見届けるんだ」と、勝利を諦め、完走だけを祈る心境になっていた。しかし、極限まで追い詰められたカナタの内面で、何かが弾けた。亡き母への想い、アイデンティティの喪失、そうした迷いが剥がれ落ち、残ったのは「レーシングドライバーとしてのスキル」と「ピュアな闘争心」だけ。そして奇跡は起こった。Tポイントコーナーでアウディに並ばれかけた瞬間、「ガク!」という鈍い音と共に、封印されていた2速が解き放たれる。勝利確定BGMとも言うべき激しいユーロビートが流れ出す演出もアツく、「ユーロビートきたぁ!!!」「ユーロビートの入りが最高すぎる!」と、ファンの盛り上がりは最高潮に。
そして驚くべきはその後だ。カナタは無線で「緒方さん 痛みを感じなくなりました」と告げる。ナビシートから温かいパワーが伝わり、左腕を包み込んで痛みが消えたというのだ。理由は定かではないが、確かなことは一つ。カナタが完全復活したということ。この展開に「カナタくん痛いの飛んでった!」「謎の発光現象が影響してる? 恋ちゃんの愛の力か?」「左手を包み込む演出がエモい」など、ファンも固唾を呑んで事の経緯を見守るなか、カナタはここからのリベンジを宣言する。
「今まで僕を抜いていった車たちをすべて抜き返さなきゃ このレースは終われない オーバー!」
ここで初めて3rd Seasonのオープニングテーマ「TIMELESS POWER」が流れ、OP映像へとスイッチ。覚醒してユーロビートが流れ、リベンジ宣言からオープニングテーマへと流れていくこの一連の演出はまさしく『MFゴースト』で、これまで溜まりに溜まったフラストレーションを一気に解放するようなカタルシスに、視聴者も大興奮。「ここでOP曲は反則!」「リベンジ宣言キターーー!」「やっぱりMFGはユーロビートがないと始まらない!」「左肘を怪我した主人公が、2速に入れるだけで盛り上がる神アニメ」「次回からの巻き返しが楽しみすぎる」との声があがっていた。さて次回Turn26「火の玉」は1月11日放送済み。次回のレビューもお楽しみに!
◆文/岡本大介


