【日日更年期好日】
有益な情報、見当たらず

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今回で『日日更年期好日』も終了。連載期間中、読んでくださった皆さま、ありがとうございました。
さて、最終回なので私が更年期体験をエッセイにしたのかを書こう。え? なんでまた更年期について書いたのかと? それは「更年期症状に関する有益な情報があまりにも少なく、それなら自分の体験談を共有するから、全国約1500万人もいる更年期世代の女性のみなさん、一緒に井戸端会議をしよう!」と叫びたかったから。
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私に更年期症状の影がチラつき始めたのは45歳。あきらかに体調がすぐれず、病気ではないものの「少し横になる…」と体力ダウンが始まったのを機に、自分が更年期ではと疑い出した。年齢的にもちょうど更年期世代に突入していたし、ピルで月経のペースと経血量は調整していたけれど、そろそろホルモンが減る頃だろうと予知していた。状況が悪くなったのであれば、まずは原因と対処方法を知ろうと情報収集を始めた。が、思うような情報が世の中に溢れていない。そもそも、更年期症状自体にパターンがなく、千差万別だ。全く症状がない人もいれば、入院をして治療をしている人もいる。だからこそダイエット本のように、バラエティー豊富な選択肢があるのかと思っていたのに、一般書で唱えられている情報は、いわゆる“教科書”ばかり。

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加味逍遙散などの漢方薬や、エクオールなどのサプリで予防をして、症状に合わせて薬や医院を変えながら、閉経を待つのみ。
「栄養バランスの整った食生活を心がけましょう」
「辛くなったら休みましょう」
「適度な運動と規則正しい生活を送りましょう」
結局はこの一番難しい健康三原則に回答が集約されていた。うーん。そうこうもしているうちに、私の更年期症状は進行していく。ホットフラッシュ、イライラ、発汗、倦怠感、関節痛に、不眠。皮膚科では「アレルギーですね」と言われたけれど、皮膚炎や肌の乾燥、記憶力の低下など一般的なものは全て、クリアしていた。ピークはちょうど昨年の50歳で、自律神経の乱れなのか更年期うつも少しだけ体験をしている。こういうときにどう対処するのか? ちょっとした情報が欲しいのに。
月経もやっと認知された日本だもんな…
崩れていく体調でやり過ごしながら、先輩たちに質問もしてみた。母親は40代で子宮摘出手術をしているので、娘とはやや体質が違う。それでも若干の症状はあったらしい。「70代になった今でもあるといえばあるよ」と言われたけれど、それは老化かもしれない。

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50代、60代くらいの女性に聞くと具体的な回答を避ける人が多かった。中には「更年期がなくて」と言っていた人もいるけれど、女性に生まれた以上、それはない。嘘だ。症状が出ない可能性はあっても、更年期は誰にでも訪れる。あまりにも真正面からの回答が少ないので、よっぽど私に人望がないのかと疑心にかられたが、どうもそうではないらしい。1960〜1970年代生まれの女性にとって、更年期とはババアのレッテルなのだ。月経や自分の年齢を隠そうとしてきた世代からしたら、易々と症状に関する情報交換は気恥ずかしくて、できないのだろうと悟った。
有象無象のインターネットの検索はあてにならない。SNSの検索なんてPRの罠ばかりが張り巡らされていて、チェックする時間すらもったいない。そんな時代だからこそ、口コミが頼りになる。でも更年期に関して、それは望めないらしいので、自らを人体実験の材料にして、あれこれと対処法を試しては、この『日日更年期好日』で漏らしてきた。その情報が少しでも役に立っていたら幸いだ。ここでの発信は終わってしまうけれど、また別の機会を設けて私の口コミ情報は伝えていく予定だ。

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今、更年期症状に悩む女性のみなさん、それ立派な病気なのでまずは信用できる、話を聞いてくれる婦人科を探してください。そして周囲のみなさん、更年期世代の女性が辛そうにしていたら寝かせてください。想像以上にしんどいのに平静を装って、おばさんたちは頑張っているのです。よろしくお願いいたします。
(小林久乃/コラムニスト・編集者)
