「1月の自主トレに参加していて、普通の対応をしていた。スキャンダルの主役になるなんて、誰も思っていなかった」
こう言って落胆の色を隠せないのは、広島カープOBである。球界に激震が走ったのは、広島県警が1月27日にカープの羽月隆太郎内野手を薬物逮捕したからだ。
指定薬物の「エトミデート」を使用したというもので、容疑は医薬品医療機器法違反(指定薬物の使用)だった。
広島県警の発表によると、羽月容疑者は昨年12月16日頃、エトミデートを国内で摂取した疑いがもたれている。関係者からの110番通報で明らかになり、尿検査の結果、陽性判定が出た。羽月容疑者は「使った覚えはありません」と容疑を否認しているという。
一方で松田元オーナー、鈴木清明球団本部長は直ちに謝罪するとともに「報道で知った」という趣旨の発言をしているが、これが疑問視されているのだ。球団関係者が首をひねる。
「ウチは地域密着型の老舗球団。他球団も同じですが、県警OBを球団職員に招いたり、地元警察と密に連携が取れるよう、日頃から付き合いをしている。寝耳に水というのはちょっと信じられないのが本音ですね。あるいは他にも情報提供があり、選手と関係者への影響や証拠隠滅を防止するために、いきなり身柄を拘束したのかもしれない」
羽月容疑者は鹿児島県の神村学園高校から2019年にドラフト7位で入団。主に守備固めや代走などでチームに貢献してきた。オフの補強もままならない新井貴浩監督にとっては痛恨の極み。キャンプイン5日前の大スキャンダルで、先が思いやられる。

