「何者かになるべき?」キャリアに迷う人へ。鼠先輩が伝えたいこと
──現在されている営業やイベントの裏方の仕事は、一発当てて成果を出すというものではなく、日々の積み重ねが大切で、分かりやすい結果が出にくいものだと思います。一方で、今の若い世代はSNSの影響もあって「目に見える結果」や「成功している姿」を求めてしまい、不安や焦りを抱えることも多いと思います。そんな方へ、鼠先輩ならなんと言葉をかけますか?
「人と比べないこと」。ここがすべてのスタートだということです。
人と比べはじめると、際限なく自分の力不足ばかりが目についてしまう。それよりも、自分の能力、自分のスキル、自分のできること、やりたいこと、やるべきことを、一度じっくり考えてみてほしい。その中から「これだ」と思ったものを一つ選んで、他人ではなく自分だけに向き合って、とにかくやってみることです。

「何者かになりたい」「有名になりたい」と思うなら、一度死ぬ気で努力すればいい。失敗することもあるし、思わぬ形で成功することもある。結果が思うようにならなければ、また別の入口を探せばいいだけです。
そして、一喜一憂しないこと。何もしなくても、たまたまのきっかけや運で、いいことも悪いことも起きるのが人生。うまくいく時期もあれば、うまくいかない時期もある。だから、小さなことで慌てずに、地に足をつけて、コツコツ努力していくべきだと思います。
迷うのは若い人だけではありません。大谷翔平さんだって、どんな国の総理大臣だって、迷いはあるはず。完成された人なんてどこにもいないし、絶対の正解もない。みんな迷いながら、そのときどきでより良い答えを一つずつ選んでいるだけです。その繰り返しですよ。
その中で生きてくるのが、積み重ねてきた人との関係や、自分のスキルです。悩んでも迷っても、結局出会った人や自分の持っている力を大事にして、その場その場で最善の選択をして生きていくしかないんですよ。
──最後に、スタジオパーソルの読者である「はたらく」にモヤモヤを抱える若者へ、「はたらく」をもっと自分らしく、楽しくするために、アドバイスをいただけますか?
はたらくとき、相手になるのはいつだって「人」です。どんな仕事も、人に喜んでもらうから対価としてお金が生まれ、人に頼られ、人に助けてもらえる。仕事は結局、すべて人との関係の上に成り立っています。
だから、人を大切にしてほしい。そしてそのためには、まず自分の心と体を大切にしてほしいですね。健康。もう、本当にこれ以外ないですよ!
心と体が整っていないと、人に優しくすることもできない。それに、誰だって明るい人と仕事したいでしょう?
若いうちから、心も体もケアする習慣を持ってください。それが、自分らしく楽しくはたらく上での一番の土台になると思います。
「スタジオパーソル」編集部/文:朝川真帆 編集:いしかわゆき、おのまり 写真:朝川真帆

