最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
『あんぱん』ミュージカルやってる今週で「ばいきんまん」誕生か やなせさんの妻・暢さんがモデル(?)のドキンちゃん登場も近い?

『あんぱん』ミュージカルやってる今週で「ばいきんまん」誕生か やなせさんの妻・暢さんがモデル(?)のドキンちゃん登場も近い?


今田美桜さん(2018年12月、時事通信フォト)

【画像】え…っ? 「今田美桜とドキンちゃん似すぎ」は分かるけど コチラが「実際の暢さん」とやなせさんが参考にした「名作映画のヒロイン」です

笑い声もミュージカルで決まった

『アンパンマン』の作者、やなせたかしさんとその妻の暢(のぶ)さんをモデルにしたNHK連続テレビ小説『あんぱん』の第25週「怪傑アンパンマン」では、「柳井嵩(演:北村匠海)」と「いせたくや(演:大森元貴)」が手掛けるミュージカル『怪傑アンパンマン』の準備が進んでいます。このミュージカルは、『アンパンマン』に「欠かせないもの」が生まれた重要な転機にもなったため、時間をとって描かれているようです。

 やなせさんはたくやのモデルの作曲家、いずみたくさんの提案で作った1976年のミュージカル『怪傑アンパンマン』で、観客の反応を見て、あるものが足りないと気付きます。それは『アンパンマン』と戦うにふさわしい「敵キャラ」でした。

 自伝『人生なんて夢だけど』(フレーベル館)によると、やなせさんは「(ミュージカルでは)悪役が普通の人間で、アンパンマンの相手役としてはパンチが不足していた」と感じ、「食品の敵はバイキン」と考えて、いまや誰もが知る「ばいきんまん」を作り出したといいます。戦前に田辺製薬にデザイナーとして勤めていた際に描いた、小さい悪魔のようなバイキンの絵を参考にし、さらに「黒い蠅(ハエ)をベースにして、歯をむき出して笑っている感じ」にしたそうです。やなせさん曰く、「何も苦しまずにすぐできてしまいました」とのことでした。

 ばいきんまんは1979年の絵本『あんぱんまんとばいきんまん』(フレーベル館)で初めて登場し、ミュージカル2作目『ミュージカル とべ!アンパンマン-アンパンマンとおむすびまん-』(1983年上演)にも、表向きが人間(演者)の顔で、後ろを向くとバイキンの顔になるという斬新な被り物のばいきんまんが出てきます。

 さらにこのミュージカルで、「ハヒフヘホー」というばいきんまんのおなじみの笑い方も生まれていました。「ガギグゲゴ」「ラリルレロ」などいろいろ試したなかで、ハ行だけ観客に大うけしたそうで、1988年のアニメ化よりも前にキャラの声のイメージは固まっていたといいます。

 そして、やなせさんはばいきんまん誕生後、敵キャラが彼ひとりでは可哀相ということで、女性のバイキン「ドキンちゃん」を作りました。やなせさんは『アンパンマン伝説』(フレーベル館)という書籍のなかで、「ドキンちゃんはなぜかぼくの母親の面影があり性質は妻に似ている」と語っており、自分にとって大切なふたりの女性が投影されていることをほのめかしています。

 また、『何のために生まれてきたの?』(PHP研究所)という本では、最初はばいきんまんを助けるために出てきたドキンちゃんが、勝気な性格ゆえにいつの間にかばいきんまんよりも立場が強くなっていたことに関して、やなせさんは「不思議ですね、夫婦生活と同じなんです」と語っていました。やはり、ドキンちゃんのモデルは妻の暢さんといえるかもしれません。

『あんぱん』のガイドブックでは、主人公「柳井のぶ(演:今田美桜)」のモデルが、ドキンちゃんであることが明言されています。演じる今田さんの顔立ちも、ドキンちゃんにそっくりです。

 おそらく25週のうちに嵩がばいきんまんを思いつき、最終の26週でついにドキンちゃん誕生という流れになるのではないでしょうか。そうなれば、SNSNでも大きな盛り上がりを見せそうです。

配信元: マグミクス

あなたにおすすめ