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【実録】先輩の家で鍋パーティーをしたら、具材が「熊の手」だった話 / 初めて体験する『最高級ジビエの味』とは

【実録】先輩の家で鍋パーティーをしたら、具材が「熊の手」だった話 / 初めて体験する『最高級ジビエの味』とは

・熊の手の味

続いて私もガブリ。なるほど……まるでコラーゲンの塊のような食感で、かなりねっとりしている。そして同時に、なかなかの獣臭だ。

プロの中華料理シェフが作ればまた違うのかもしれないが、中澤と仲村さんが何時間煮込んでも消えることがない野生の香りに思わず驚愕。これは想像以上にワイルドな料理である。

牛豚鶏の中だと、圧倒的に豚肉に近い。特にもつ煮込みに近い気がする。中澤も同じことを思ったようで、「上野の『養老乃瀧』のもつ煮込みはこんな匂いがする」と言っていた。さすがに嘘だろ。

最初は匂いが気になったが、食べすすめるうちに慣れてくるのか、途中からあまり気にならないようになった。しかし、むき出しになった指の骨を見ると、自分が熊を食べていることを否が応でも意識する。

そうか……これが命をいただくということなのか。もちろんそれは牛にも豚にも鶏にも言えるのだが、やはり熊の手となると、そのリアリティは段違いだ。食材となってなお、迫りくるような存在感がある。

私と中澤は、終始圧倒されながら熊の手にかじりついていた。画像だけ見るとケンタッキーを食べているようにしか見えないが、間違いなく熊の手だ。

残さず完食。ごちそうさまでした。

・命に感謝

それにしても、まさかスーツケースをテーブル代わりに、熊の手の煮込みを食べることになるとは……。人生ってのは本当に数奇である。

星児さん、長時間の準備お疲れさまでした。思っていた鍋パーティーと別物すぎて今もまだクラクラしていますが、一生の記念になりました。どうもありがとうございます。

中澤宅を出て、再び人だらけの渋谷駅へ向かう。駅周辺に漂う渋谷特有のカオティックなエナジーと、熊の手まで食い尽くそうとする人間の底知れぬエナジーが、私の体内で獣の遠吠えのように共鳴していた。

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

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