●「着る暖房」という新しい習慣
では、どうするか。
部屋があたたまるのを待つのではなく、自分を直接あたためる。この発想が、帰宅後の快適性を変えてくれます。電気ブランケットや着るこたつを使えば、着た瞬間、または電源を入れて数秒であたたかくなります。部屋があたたまるのを待つ必要はありません。
電気代は1時間当たり1~1.5円。セラミックファンヒーター(1時間で約30円)の約30分の1のコストです。
「着る暖房」タイプなら、キッチンで家事をしながらも、洗濯物を取り込みながらも、ずっとあたたかい。動けなくなることもありません。それに、夫は使わず、妻は使う、という使い分けができます。お互いが「丁度いい」と感じる温度を実現できます。リビングの設定温度で揉めることもなくなります。
体があたたまると、副交感神経(リラックスモード)が優位になります。ストレスホルモンが減って、睡眠の質も上がります。翌朝、スッキリ目覚められます。
●自分のスタイルに合わせて選ぶ
着る暖房には、いくつかのタイプがあります。帰宅後のスタイルで、選ぶべきものが変わります。
ソファでじっとしている時間が長いなら、電気ブランケット(ひざ掛け)。テレビを見たり、スマホを触ったり。そんな「静」の時間には、ひざ掛けタイプが最適です。3000~5000円で買える「洗える」タイプがおすすめ。スイッチを入れると、毛布の中に熱源があるから、エアコンとは比較にならないスピードであたたまります。膝にかけるだけで、下半身が「こたつ」に入っているような状態になります。
家事をしながらもあたたかくいたいなら、着るこたつ(ウェアラブルヒーター)。サンコーの「着るこたつ(こたんぽ)」などが代表的です。寝袋のような形状だけど足を出して歩けるから、キッチンで洗い物をしても、洗濯物を取り込んでも、常にあたたかさをまとっていられます。USB給電式で、モバイルバッテリーを使えばコードレス。家庭内で長時間使うなら、AC電源の方が安定しています。
フローリングの冷たさが辛いなら、充電式ルームシューズ。ヒーターが内蔵されたルームシューズで、バッテリー充電式ならコードを引きずる必要がありません。足首まで包み込むブーツタイプを選べば、暖房の効いていない廊下やトイレでも寒さを感じません。

