武蔵野大学は2026年4月、通信制の新学部「通信教育部国際データサイエンス学部(MIDS)」を開設します。
この学部は、遠隔教育環境を基本としながら、“研究体験連動型学習”として通学制の学部とともに研究を進められる「ハイブリッド型学修」が大きな特徴です。
これに先立ち、2026年1月27日、武蔵野大学有明キャンパスで記者発表会が開催され、学部の教育方針やカリキュラムの紹介、学生による研究発表、さらに大学・行政・企業の関係者によるデータサイエンス教育を巡るトークセッションも行われました。
通信制の新学部「国際データサイエンス学部」

武蔵野大学のデータサイエンス教育は、2019年に通学制の「データサイエンス学部(MUDS)」としてスタートし、教室での学修と研究を軸に発展してきました。
2026年4月に新設される通信制の「通信教育部国際データサイエンス学部(MIDS)」では、こうしたMUDSの教育・研究活動が、できる限りそのままサイバー空間へと展開されます。

研究体験連動型学習や、AIクリエーション、AIアルゴリズムデザイン、ソーシャルイノベーションの3コースは、学内に新設されるサイバークラスルームを拠点にオンラインでも実施。オンラインやオンデマンド配信により、場所や生活スタイルにとらわれない学修環境が整えられます。
さらに、タイやインドネシアなどの提携校ともオンラインで連携。学科が研究・開発した多言語翻訳機能を備えたシステムを活用し、言語の壁を越えた国際的な研究・教育環境が実現します。

研究はサイバー空間だけで完結するのではなく、学生それぞれの生活する実世界もフィールドとするハイブリッド型学修。通学制で培われた研究体験を基盤に、従来の通信教育とは異なる学びが提供されます。
国境を越えた教育――学生主体の研究の現場

では、実際にこの学部ではどのような研究が行われているのでしょうか。言語をテーマにした研究の一例として、学生たちによる発表が紹介されました。
会場で登壇したのは、通学制学部2年生の中島さん。そして、現地からオンラインで参加した、タイの提携大学に在籍するワーティンさんです。
中島さんは言語表現の意図を解釈するAIシステム、ワーティンさんは医師の説明を多言語に対応させる言語システム について、それぞれの研究内容を発表。英語で進行した発表は、スクリーンに日本語字幕としてリアルタイムに表示されました。

ここで使用されていたのが、データサイエンス学部で研究・開発が進められている同時通訳・書き起こしシステムです。
発話内容を即座にテキスト化し、翻訳まで行うこの仕組みにより、会場では言語の壁をほとんど意識することなく発表を追うことができました。 研究成果が、そのまま学びの現場で機能する――。
そんな手応えが伝わってくる場面でした。
