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ペルージャ逆転勝利も序盤に“らしからぬ”失速 短時間の出場続く石川祐希の胸中「機会が訪れた時に…」【セリエA】

ペルージャ逆転勝利も序盤に“らしからぬ”失速 短時間の出場続く石川祐希の胸中「機会が訪れた時に…」【セリエA】

現地1月25日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガ2025-26シーズン後半7節が行なわれ、男子日本代表の主将・石川祐希が所属するシル スーザ スカイ・ペルージャは、イタス・トレンティーノとホームで対戦。セットカウント3-1(11-25、25-23、25-15、25-18)で逆転勝利を収めて首位をキープした。

 ペルージャは前半戦で黒星を喫したトレンティーノとの再戦へ、司令塔のイタリア代表シモーネ・ジャンネッリ、OPの元チュニジア代表ワシム・ベンタラ、MBはアグスティン・ロセルとセバスティアン・ソレのアルゼンチンコンビ、Lの元イタリア代表マッシモ・コラチ、OHのポーランド代表カミル・セメニウクと元ウクライナ代表・オレフ・プロトニツキを先発に起用。石川はベンチスタートとなった。〈S:セッター、OH:アウトサイドヒッター、OP:オポジット、MB:ミドルブロッカー、L:リベロ〉

 3位につけるトレンティーノだが、リーグ戦では年明け初戦の後半3節でチヴィタノーヴァに勝利した後、4節のヴェローナ戦と5節のモデナ戦は連敗。6節でミラノに完勝して白星を取り戻すも、4日前のチャンピオンズリーグ(CL)4回戦ではトルコリーグのジラート バンクカルトゥ・アンカラにストレートで敗れている。

 その試合後、チームは主力OHのイタリア代表アレッサンドロ・ミキエレットが腰の故障により離脱することを発表。ペルージャとの大一番へはミキエレットに代わりクラブ生え抜きの20歳、同胞のアレッサンドロ・ブリストットを先発起用し、Sがイタリア代表リカルド・ズベルトリ、MBはブラジル代表フラビオ・グアルベルトとルーマニア代表ベラ・バーサ、Lがガブリエレ・ラウレンツァーノ(イタリア)、昨季にチステルナで垂水優芽とチームメートだった2選手、OPフランス代表テオ・フォールとOHスペイン代表ジョルディ・ラモンで布陣を組んだ。
  第1セットは思わぬ展開が待ち受けていた。ペルージャは開始から間もなく3連続ブロックに見舞われた後、フォールにエースを決められるなどしていきなりビハインド5点。タイムアウトで一呼吸入れた後もサイドアウトが奪えず、先発のOH2枚をベンチへ下げて石川とチェコ共和国代表ドノヴァン・ジャヴォロノクを投入する。だが、石川の1打目もブロックに止められ、フォールのエース2本目で8連続ブレークを献上して3-12。なんとか巻き返したいペルージャだったが、そこから3選手にサーブミスが続いた後、ジャヴォロノクとベンタラのアタックが相手ブロックに阻まれて糸口を見つけられない。形勢を決定づけたフォールが再びサービスラインに立った終盤、石川がレフトからノールック弾で直ちにサイドアウトを奪って奮闘。しかし、ブロック8本とエース3本を許して大きく開いた点差が重くのしかかり、このセットを落とすことになった。

 先発メンバーをコートへ戻して第2セットをスタートさせたペルージャが息を吹き返す。1点を追いながら序盤をしのぐと、中盤から後半にかけてエースとブロックを絡めてブレークを重ね前へ出る。終盤を前にセメニウクの打球をブロックされるなど、トレンティーノに粘られ同点へ追い上げられるが、プロトニツキとロセルのアタック、ジャンネッリのブロックで3連続得点。さらにジャンネッリのエースで突き放して試合を振り出しへ戻した。

 第3セットは、2セット目にアタック決定率80パーセントをマークしたベンタラにボールを集めるなどしてブレークを量産。相手を圧倒してセットを連取した。第4セットは、リード1点で突入した中盤にプロトニツキのエース1本を含むサーブで5連続ブレークをもぎ取る。ペルージャは以降、エース2本とブロック2本でギアを上げて23-14。迎えたマッチポイントをロセルの強烈なアタックでものにして逆転勝利を収めた。 石川は、1セット目に3-10から終了まで出場してアタックで1得点。主砲不在のトレンティーノを相手にペルージャらしからぬ続けざまの失点で序盤に失速した最初のセットについて、試合後のインタビューでこのように分析した。

「第1セットはミキエレット選手がいない中でトレンティーノが非常にアグレッシブにプレーしていて、僕たちはメンバーが違う相手に対して気持ちの面で準備が足りてなかったなとコートの外から見ていて思いました。2セット目以降はしっかりと切り替えて自分たちのリズムを取り戻したことが白星につながったと思います」

 チームが苦しい状況下でのコートインとなった自身のパフォーマンスについては、こう振り返った。

「レセプションは良い形でキープしたんですけど、その後、アタックがシャットを食らってしまったので...大きく点差が開いた厳しい状況での起用だったので、内容を評価するのはなかなか難しいところですね。僕としては短い時間でしたけどコートでプレーする時間が持てたのは良かったと捉えていて、機会が訪れた時に結果を残すことが今は大切だと考えています」

「練習はいい状態でできているので、あとは試合に出た時にしっかりとそれを発揮するだけだと思っています」
  ミッドウィークに行なわれたCL戦後のインタビューで、チーム練習に加えて取り組んでいると明かしていた個人練習。「時間を見つけるのも大変で自主練と言っても短時間になりますけど...午前中はウエイトトレーニングの後にレセプションの練習をしたり、あとは午後の練習が終わった後にサーブを打ったりしています」と明かし、1週で2試合をこなすハードスケジュールだが、努力を続けているという。

 中2日で臨む次戦は、スペインリーグ1位のグアグアス・ラス パルマスをホームに迎えてのCL4回戦セカンドレグ1戦目(日本時間1月29日午前4時30分開始予定)。1月7日のアウェー戦では2セット先取からフルセットへ持ち込まれるも、石川の活躍で最終セットを制して勝利を手中に収めた。

「乗せたら結構嫌なチームなので、僕たちがサイドアウトをしっかり取っていくことが重要だと思います。

 その後、コッパイタリアの前にアウェーでパドヴァとのリーグ戦が控えているのでしっかりと準備していきたいです」

 現地27日、次戦へ向けたクラブ公式会見にチームを代表して出席した石川。イタリア語で現地日刊紙 『Il Messagero (イル メッサジェーロ)』の取材に応え、「週2試合のハードスケジュールが今月も続いて練習時間が限られるなかで、チームは質の高い練習ができています。フィジカル面は完璧とは言えませんが、僕らは適正なメンタリティーを持って戦いに臨むつもりです」と欧州王座の連覇を狙う大会へ意欲を述べた。

取材・文●佳子S・バディアーリ

【動画】後半7節トレンティーノ戦ハイライト
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配信元: THE DIGEST

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