DeNAの三浦大輔監督が、今季限りで退任することが明らかになった。クライマックスシリーズ(CS)進出を2位で決めた9月28日、本人が球団に退任の意向を申し入れ、球団もこれを了承した。
三浦監督は球団史上初となる4年連続Aクラス入りを達成。しかし「27年間リーグ優勝なし」という、12球団最長のブランクを埋めることはできなかった。南場智子オーナーも「CSに全力を尽くしている」とコメントしつつ、来季の続投に関しては事実上「白紙」としていた。
就任5年目の今季、三浦監督は「2位じゃダメだ」を口癖のように繰り返していたが、自らけじめをつける形となった。球団関係者によると、後任はOBを中心に選考が進められており、候補には中日での監督経験を持つ谷繁元信氏や、広島・ヤクルト・巨人で指導経験を積んだ石井琢朗コーチの名前が浮上している。ただ、いずれも決め手に欠けているのが現状だという。
DeNAは昨季、26年ぶりに下剋上で日本一を達成。今季も石井琢朗コーチや鈴木尚典コーチを「巡回コーチ」として配置し、アナリスト経験者をコーチ陣の中心に据えるなど、データを重視した“IT野球”を徹底してきた。さらに7月には中日を退団したビシエドを代打要員として獲得、阪神からMLBに移籍した藤浪晋太郎も迎え入れるなど、シーズン中の補強にも踏み切った。
ただし、昨季の筒香嘉智獲得時のように、監督が主導した動きは見られず、今季の補強はフロント主導が中心だったという。球団OBは「DeNAは監督の権限が他球団より弱い。だからこそ、誰が次の指揮官になるかは注目だ」と指摘する。
“番長”三浦が去った後、DeNAの新たなリーダーに誰が就くのか。球界内外の関心が高まっている。
(小田龍司)

