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「想像もしていなかった」とムゼッティ、「彼が勝つべき試合だった」とジョコビッチ…衝撃の故障リタイアに両者とも沈鬱<SMASH>

「想像もしていなかった」とムゼッティ、「彼が勝つべき試合だった」とジョコビッチ…衝撃の故障リタイアに両者とも沈鬱<SMASH>

テニス四大大会「全豪オープン」は大会11日目の現地1月29日に男子シングルス準々決勝が行なわれ、第5シードの23歳ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/世界ランキング5位)と同大会最多10度の優勝を誇る第4シードの38歳ノバク・ジョコビッチ(セルビア/同4位)が対戦。ムゼッティが右太ももの負傷により第3セット途中で棄権し、ジョコビッチが4年連続13度目のベスト4進出を決めた。

 この日のムゼッティは序盤から持ち前の多彩なプレーを軸に圧巻のパフォーマンスを披露。第1セットを6-4、第2セットを6-3で奪って早くも2セットアップとし、勝利に王手をかけた。

 ところが迎えた第3セット、ムゼッティは右太ももの痛みを訴え、第3ゲームをブレークされた直後にメディカルタイムアウトを取得。応急処置を経てプレーを続行したものの、第4ゲームをキープされて1-3とリードを広げられると、第5ゲームでダブルフォールトを犯してブレークポイントを握られたところでリタイアを申し入れ、2時間8分で無念の敗退となった。

 試合後の記者会見でムゼッティは「自分の身体のことは自分が一番わかっている。今回のケガが筋断裂(肉離れ)だという確信もある」とした上で、棄権の経緯を次のように説明した。
 「実は第2セットの序盤から痛みを感じていた。本当に良いプレーができていたから、右脚におかしな感覚があった中でもプレーを続けたが、徐々に痛みが強くなった。メディカルタイムアウトでは3分間ほど座って休憩を取ったが、プレー再開後に強い痛みを感じ、どんどん状態が悪化していった」

 四大大会で4度目の対戦となるジョコビッチからの初勝利、さらには通算11度目の対戦での2勝目が目前に迫っていただけに、23歳はショックを隠せなかった。

「自分があんなに良いプレーをして、ノバクを相手に2セットアップのリードを奪うとは思ってもいなかった。同時に、あんな状況から棄権を余儀なくされることになるとも想像していなかった。今は本当に、ものすごくつらい」

 一方思わぬ形で勝利を手にしたジョコビッチは、オンコートインタビューでも笑顔はなかった。「スポーツではこういうことも起こるし、僕自身も何度か経験したが、本当に『気の毒』という言葉以外に、何と言っていいかわからない。彼の方がはるかに良いプレーをしていたし、間違いなく彼が勝つべき試合だった。とにかく彼の早い回復を心から願っている」と、ただただムゼッティを気遣った。

 現地30日に予定されている準決勝で、ジョコビッチは全豪2連覇中のヤニック・シナー(イタリア/同2位)と対戦する。

文●中村光佑

【動画】2セットアップから悪夢の棄権…ムゼッティ対ジョコビッチの全豪OP準々決勝ハイライト

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配信元: THE DIGEST

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