・危険なポイント
今回の「冬季節電促進助成金」を装うフィッシング詐欺には、いくつかの危険なポイントがある。
まず1つ目は、「行政機関を装っている」という点だ。
これまでのフィッシング詐欺は銀行やクレジットカード会社、ECサイトを装うものがほとんどだった。しかし今回は経済産業省・資源エネルギー庁という国の機関を装っている。行政からの連絡と思うと、つい信用してしまう人も多いだろう。
2つ目は、「15000円という絶妙な金額設定」だ。
高すぎず低すぎず、「本当にもらえるかも」と思わせる絶妙なラインを攻めている。しかも事務手数料や振込手数料を引いて14590円という細かい金額を提示することで、リアリティを演出している。
3つ目は、「期限を設けて焦らせる」という手口だ。
「2026-01-22までに申請がない場合、自動的に受給資格が失効します」という文言で、被害者を焦らせて冷静な判断をさせないようにしている。
・被害に遭わないために
では、このようなフィッシング詐欺から身を守るためには、どうすればいいのか?
まず最も重要なことは、以前の「マイナポイント」を装うフィッシング詐欺の記事でもお伝えした通り……
「行政機関から、個人のメールアドレス宛に直接連絡が来ることは基本的にない」
ということだ。国や自治体からの助成金や給付金に関する案内は、基本的に郵送で届く。メールで「助成金がもらえます」という連絡が来たら、ほぼ詐欺だと思って間違いない。
資源エネルギー庁の公式サイトでも、このような不審なメールに関する注意喚起がされているので、少しでも怪しいと思ったら公式サイトで確認することをおすすめする。
──ということで、毎回口酸っぱく言っているが、フィッシング詐欺の最大の防止策は……
「メールやSMSから、直接サイトにアクセスしないこと」
これに尽きる。どんなにお得な内容でも、どんなに緊急を煽る内容でも、メールのリンクから直接アクセスしてはいけない。公式サイトにアクセスする場合は、必ず検索エンジンやブックマークからアクセスするようにしよう。この記事が被害拡大防止の一助になれば幸いである。
参考リンク:資源エネルギー庁「資源エネルギー庁の名を騙り「節電協力給付金」の受け取りを求めるメールにご注意ください」
執筆:耕平
