
「ブラジル人の血が成せるスーパープレーだ」イタリア女子バレーで炸裂した一瞬の“足技”にアナウンサーも大興奮「ガービー!」【現地発】
1月20日、イタリア女子バレーボール・セリエAの一戦(コネリアーノ対ヴァッレフォリア)で、ブラジル人選手がフットバレーの技を駆使した驚異的なプレーを演じ、イタリアとブラジルで大きな話題になった。
フットバレーとは、手以外の箇所、つまり足、頭、胸などを使ってプレーするバレーボールのこと。ブラジルでは非常に人気があり、海岸などで頻繁に見かける。
主役となったのは、コネリアーノに所属するブラジル女子代表のガビ・ギマランイス。第2セット、相手のスパイクがブロックを弾き、ボールは大きく右後方へと流れていく。通常ならそのまま得点となる場面だった。
しかし、コート最後尾中央に構えていたガビは諦めなかった。懸命に右へ走り込み、コート外へ大きく出たボールに向かって右足を伸ばす。倒れ込みながら放った一蹴りで、ボールは高く舞い上がり、そのまま相手コートに返されたのだ。
予想外の返球に、ヴァッレフォリアの選手たちも一瞬動揺。レシーブ、トスからスパイクを放ったが、最後はコネリアーノの選手がブロックでポイントを奪取した。スタンドは大歓声に包まれ、選手たちはブロックをした選手ではなくガビをもみくちゃにした。
試合を中継したイタリアのTVアナウンサーは、「何ということだ! これはブラジル人の血が成せるスーパープレーだ!」と叫んだ。
さらに第3セットでも、ガビは再び足を使ったレシーブを披露。このときは得点には繋がらなかったが、アナウンサーは「ガービー!ガービー!」と、興奮した様子で名前を連呼していた。
ガビ・ギマランイスは世界トップレベルのアウトサイド・ヒッターであり、ブラジル代表の主力でもある。試合後、自身のSNSで「これがブラジル人魂よ」と誇らしげにコメントした。
ブラジルに住んでいて驚くのは、11人制サッカーだけでなく、フットサル、7人制(ソサエチーと呼ばれる)、ビーチサッカー、フットバレーと、あらゆる形のフットボールが生活の中に溶け込んでいることに気付かされる。年齢や場所を問わず、人々は日常的にボールを蹴り、遊び、競い合う。
「フットボール王国」と呼ばれる所以、それは決して11人制サッカーだけにあるのではない。多様なフットボール文化が身体感覚として蓄積されているからこそ、プロのバレーボールの舞台でも、あの一瞬の“足技”が自然に飛び出した――そう考えるのも不自然ではないだろう。
文●沢田啓明
【著者プロフィール】
1986年にブラジル・サンパウロへ移り住み、以後、ブラジルと南米のフットボールを追い続けている。日本のフットボール専門誌、スポーツ紙、一般紙、ウェブサイトなどに寄稿しており、著書に『マラカナンの悲劇』、『情熱のブラジルサッカー』などがある。1955年、山口県出身。
【動画】女子バレーで炸裂したガビの“足技”スーパープレー
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