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『ばけばけ』史実より「健康」な校長・錦織 視聴者の心配するルートに入るのか? モデルは1890年の時点で「止血剤を…」

『ばけばけ』史実より「健康」な校長・錦織 視聴者の心配するルートに入るのか? モデルは1890年の時点で「止血剤を…」


吉沢亮さん(2020年2月、時事通信フォト)

【画像】え…っ! 「ご本人もめっちゃイケメン」「吉沢亮とは違うタイプ」 コチラが『ばけばけ』錦織のモデル・超秀才の人物です

視聴者が気にする錦織の運命

 2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は、1890年に来日し、『知られぬ日本の面影』『怪談』などの名作文学を残した小泉八雲さん(パトリック・ラフカディオ・ハーン)と、彼を支え、「再話文学」の元ネタとなるさまざまな怪談を語った、妻・小泉セツさんがモデルの物語です。

※この記事では『ばけばけ』のネタバレにつながる情報に触れています。

 第17週では「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」の同僚で友人の「錦織友一(演:吉沢亮)」が、松江中学の校長に就任するという話を引き受けることになりました。錦織としては校長職に興味はなく、ヘブンの執筆のリテラシーアシスタントでいられることの方が大事だったのですが、ずっとヘブンに松江に居てもらうためにも校長になることを決意したようです。

 ただ、ヘブンと主人公「松野トキ(演:高石あかり)」が、今後熊本に行くことは確定しています(第20週より「熊本編」がスタート)。モデルのラフカディオ・ハーンさんも1891年11月から、熊本大学の前身である第五高等中学校(後の第五高等学校)に赴任しました。ハーンさんと固い友情で結ばれていた錦織のモデル・西田千太郎さん(松江中学の教頭心得、校長心得を務めた)は、彼が熊本に行ってからも何度も手紙のやり取りを交わしています。

 錦織とヘブンの別れを見たくないという視聴者からは、「あと数週でおトキちゃんとヘブンさんは熊本に行ってしまうの?史実と違ってもいいから錦織さんもついていこう」「史実に忠実でなくていいから熊本編でも錦織さん出てきてください…!」と、「史実改変」を望む声まで出ていますが、松江中学の校長職を引き受けた以上そういった展開はないでしょう。

 また、錦織に関してはもうひとつ、「史実と違う展開になってほしい」と言われていることがあります。

 モデルの西田さんは松江随一の秀才、人格者として人びとの尊敬を集めた人物ですが、生まれつき身体が弱く、結核によって1897年3月、両親、妻、4人の子供を残し34歳の若さでこの世を去りました。トキのモデル・小泉セツさんは後年の追想録『思ひ出の記』で、ハーンさんが「唯あの病気、如何に神様悪いですね――私立腹」と、西田さんの病死を惜しんでいたことを語っています。

 ハーンさんが西田さんと最後に会えたのは1896年の夏、セツさんや熊本で生まれた長男の一雄さんを連れて松江に帰省した時のことでした。その約8か月後、東京で西田さんの死を知ったハーンさんは失意のどん底に陥ったといいます。一雄さんの著書『父小泉八雲』によれば、西田さんのいない松江にはもう戻る気になれないとまで語っていたそうです。

 そういった史実を知る視聴者からは、「錦織さんが吐血しませんように。錦織さんには史実よりも長生きしてほしい」「できたら史実とは変えてドラマが終わるまで生きてて欲しいです」と、錦織の延命を望む声も出ていました。

 その錦織は西田さんと同じく身体が弱いという設定ではありますが、これまで体調を崩す場面は描かれていません。

 西田さんは1890年にハーンさんが松江にやってきた時点で、すでに闘病生活に入っており、ハーンさんの着任後の島根県教育会での講演では、止血剤や注射で喀血を防ぎながら通訳を務めたという逸話が残っています。また、1891年1月にハーンさんが松江の冬の寒さによって肺を病んだあと、西田さんも1月27日から2月11日まで病気で学校を欠勤したという記録もありました。熊本に引っ越した後のハーンさんの手紙でも、西田さんの体調を心配する記述が多数見受けられます。

 史実の西田さんに比べると現状の錦織はだいぶ健康と言えますが、ここから病魔に侵されてしまうのでしょうか。もしくは史実と違って長生きすることになるのか、今後に注目です。

※高石あかりさんの「高」は正式には「はしごだか」

参考書籍:『ラフカディオ・ハーン 西田千太郎 往復書簡』(八雲会)、『へるん先生生活記』(恒文社)、『父小泉八雲』(小山書店)、『八雲の妻 小泉セツの生涯』(潮出版社)

配信元: マグミクス

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