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仮面ライダー映画化企画 新作はなぜ『アギト』なのか? 新展開だからこその「説得力」

仮面ライダー映画化企画 新作はなぜ『アギト』なのか? 新展開だからこその「説得力」


『アギトー超能力戦争ー』ティザービジュアル (C)2026「劇場版アギト」製作委員会 (C)石森プロ・東映

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『アギト』が平成ライダーの原点と言えるワケ

 ついに発表された「仮面ライダー生誕55周年記念」の新作劇場版は、『アギトー超能力戦争ー』でした。1月中旬から候補作となる平成仮面ライダー11作品が事前に公開され、誰でも参加できる「予想投票」も行われていました。2026年は『仮面ライダーカブト』が放送開始から20周年の節目にあたり、ファンの間では「カブトではないか?」という予想も多くありました。どうして数ある平成ライダーのなかから『アギト』が選ばれたのでしょうか。

 平成ライダーシリーズは『仮面ライダークウガ』(2000年)からスタートしました。しかし歴史を紐解いていくと、『アギト』がその後の作品群に与えた影響は大きなものだったといえます。

 今では定番となった複数の「仮面ライダー」が活躍するドラマを描いたのは『アギト』が初めてでした。もちろん過去の作品にもゲストとして複数のライダーが活躍することはありましたが、最初から意図して複数のライダーが活躍するドラマ作りは初めてになります。

 この複数のライダーが登場することで、それぞれの主義主張から時には戦うことになる仮面ライダー同士の戦い「ライダーバトル」が繰り広げられることになりました。この敵組織や怪人だけでない戦いが、平成以降の仮面ライダーの定番となります。

 また作品の構成にも変化がありました。それは、オープニング曲だけでエンディング曲がないことです。このフォーマットは以降の作品のほとんどに受け継がれ、平成ライダーの定番となりました。

 このことから、劇中の戦闘シーンなどで使われる挿入歌を便宜上エンディングテーマと呼ぶことになります(余談ですが、歌詞に「仮面ライダー」の単語が入るライダー主題歌は『アギト』を最後に『仮面ライダーセイバー』(2020年)まで制作されていません)。

 平成ライダーで現在のところ最高視聴率を記録しているのも『アギト』です。さらに、劇場版が制作された初めての平成ライダーが『アギト』です。これらのことから、平成ライダーの基礎を固めたのが『アギト』であり、いわば平成ライダーの先導者といえる作品だったわけです。


2001年に放送された「仮面ライダーアギト VOL.1」DVD(東映ビデオ)

メモリアル作品に選ばれる「意味」があった?

 仮面ライダー生誕55周年のメモリアル作品に選ばれた『アギト』ですが、実はもともと「仮面ライダー30周年記念番組」でした。さらにいうと『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』は、東映創立50周年記念作品として制作されています。メモリアルとは縁がある作品といえるかもしれません。

 これらのことを踏まえて考察すると、今後の仮面ライダーシリーズをリードするには『アギト』が最適な作品と考えられます。TV版『アギト』が新たなスタンダードになったように、今回の劇場版『アギトー超能力戦争ー』が、今後のシリーズを引っ張っていく作品として位置づけられたと考えられます。

 なぜなら、仮面ライダームービープロジェクトで候補に挙がった他10作品すべてが、ダミーとは限りません。今後、このなかから第2弾として劇場化される可能性がないとはいえないでしょう。つまり今回のファンによる予想投票は「観測気球」だった可能性があります。

 思えば、スーパー戦隊シリーズが休止になり、新たな試みとして「PROJECT R.E.D.」が立ち上げられました。こうした流れのなか、ライダーシリーズも新たな方向性を模索していると考えられます。そうした思惑から『アギト』に白羽の矢が立ったのかもしれません。

 仮面ライダー映画の新ブランド「THE KAMENRIDER CHRONICLE」の第1弾として登場する『アギトー超能力戦争ー』は、「仮面ライダー」の名前を外したタイトル、「PG-12」指定となったなった点から考察すると、大人向きに特化した作品なのでしょう。子供の時に『アギト』を観ていた世代には、4月29日の公開日が待ち遠しい人も多いことと思います。

配信元: マグミクス

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