佐々木朗希にとって真価の問われるシーズンとなりそうだ。米メディア「カリフォルニア・ポスト」がワールドシリーズ3連覇を狙うドジャースのキーマンとして、佐々木を挙げた。
「先発の5、6番手を争うことになりそうです。これはロバーツ監督や編成トップのフリードマン本部長が言ってきたことでもありますね」(現地記者)
昨年の佐々木は右肩インピンジメント症候群により、シーズンの大半を負傷者リストに入って過ごした。ポストシーズンでは救援に回り、9試合の登板で防御率0.84、3セーブとフル回転し、多くのメディアが「メジャーリーグ1年目としては合格点」と評価していた。ところが「先発ローテーションの5、6番手」という立ち位置がちょっとアヤシイのだ。
「メジャーリーグでは5人制で先発ローテーションを回しているチームがほとんど。ドジャースは6人制を理想としています」(前出・現地記者)
つまり佐々木は、先発枠の最後を争う「厳しい立場にある」というわけだ。「その最後の1枠から実績を積み上げて」という意味で「カリフォルニア・ポスト」は伝えていたが、アメリカは広い。中地区のタイガースの本拠地があるデトロイトのメディア「デトロイト・スポーツ・アソシレーション」や、全米スポーツメディア「ESPN」では「異なる佐々木評」が伝えられていた。
「デトロイトの野球ファンの関心はもっぱら、エースのタリク・スクバルの去就にあります。年俸調停に発展するなど残留の可能性は低く、タイガースはトレード放出を視野に入れています」(現地特派記者)
ここ1、2週間前からは、ドジャースの若手数人とスクバルの交換トレード説が報じられている。ドジャースがスクバルに熱視線を送っているのは事実だが、交換要員は明らかになっていない。「デトロイト・スポーツ・アソシレーション」は、佐々木がその交換要員に入っている可能性を指摘している。
「ESPN」は2024年オフ、佐々木獲得に至った経緯を指して「1年で放出するのは考えにくい」としていた。しかし、スクバルのようなエース級の投手に対し、将来性の大きい若手数人を出すのが、メジャーリーグのトレードの定番だ。佐々木はこのままドジャースで先発枠を勝ち取って評価を上げていくのか、それとも、トレード要員になるのか。
ちなみにスクバルの年俸調停の正式な日程は、まだ決まっていない。2月13日までには実施されるはずだが、その結果次第では、佐々木の名前がまた全米で報じられることになりそうだ。
(飯山満/スポーツライター)

