
湊かなえ氏のミステリー小説を実写化した映画「未来」が5月に全国で公開される。公開に先立ち、主演を務める黒島結菜らキャスト陣による劇中カットが解禁された。
■湊かなえ原作、“罪と希望”のミステリー映画
本作は湊氏のデビュー10周年に発表された、同名のミステリー小説が原作の実写映画。声にならない痛みを抱えながら生きる人々の“見えない声”に寄り添い、社会の陰に潜む痛みとかすかな光を鮮やかに描いた“罪と希望”のミステリーとなっている。
「ラーゲリより愛を込めて」の瀬々敬久氏が監督を務め、黒島ほか、山崎七海、坂東龍汰、細田佳央太、近藤華、松坂桃李、北川景子らが出演する。
複雑な家庭環境で育ちながらも、祖母の期待に応えて教師になった真唯子(黒島)。その教え子・章子(山崎)のもとに、一通の手紙が届く。差出人は「20年後のわたし」だった。半信半疑のまま返事を書くことで、父を亡くした悲しみや母との孤独な日々に耐えていた章子。しかし、母の恋人からの暴力、壮絶ないじめ、そして信じがたい事実に追い詰められる。
深い絶望の中、唯一の友人・亜里沙と「親を殺す」という禁断の計画を立てる。そんな章子を救おうと、真唯子は残酷な現実と社会の理不尽さに押しつぶされそうになりながら、手を差し伸べようとするが…。誰もが過酷な運命に呑み込まれようとする中で、「未来のわたし」からの手紙は、希望か、さらなる絶望か。
■それぞれの事情を抱えた人々を切り取る劇中カット
このたび公開された劇中カットには、人間の心の奥深くに沈む感情を鮮烈に映し出し、“湊かなえワールド”の本質に迫る場面が切り取られている。
過酷な環境にいる教え子に手を差し伸べようとする真唯子、章子と母・文乃(北川)が夜の街を駆け抜ける姿や何かを見据えるように静かに佇む章子の父・良太(松坂)など、それぞれの事情を抱える登場人物を描き出している。
本作の映画化について湊氏は「社会問題を深く、鋭く、温かい目で描かれる瀬々敬久監督に映画化していただけることになり、心から感激しました」とコメント。さらに原作に込めた思いを余すことなく救い上げた完成度の高さに「いち鑑賞者として感動し、泣きました」と感想を寄せている。
※山崎七海の「崎」は、タツサキが正式表記


