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milet「『The Story of Us』が勇気やお守りになればいいな」第2期EDテーマの制作秘話と作品への想い<葬送のフリーレン>

milet「『The Story of Us』が勇気やお守りになればいいな」第2期EDテーマの制作秘話と作品への想い<葬送のフリーレン>

「葬送のフリーレン」第2期の主題歌「The Story of Us」をリリースするmilet
「葬送のフリーレン」第2期の主題歌「The Story of Us」をリリースするmilet / 撮影=茉那実

TVアニメ「葬送のフリーレン」第2期が毎週金曜よる11:00〜日本テレビ系全国30局ネット“FRIDAY ANIME NIGHT”にて放送中。本作は2023年9月に第1期がオンエアされ、瞬く間に大ヒットした“後日譚ファンタジー”の続編で、年代を問わず国内外からも幅広い支持を集めている。今回WEBザテレビジョンでは、エンディングテーマ「The Story of Us」を担当するmiletにインタビューを実施。元々「葬送のフリーレン」のファンだったと語る彼女の作品愛や、楽曲制作について話を伺った。

■フリーレンを築き上げたヒンメルたちとの旅路「彼女にとって、彼らとの旅は“お守り”だったんだな」

――第1期に続き、エンディングテーマを担当することが決まった時の気持ちは?

すごく嬉しくて、少し泣きました(笑)。第1期でもエンディングを歌わせていただくと同時に「葬送のフリーレン」の大ファンになって、放送が終了しても展示会に行ったりしていたので、第2期が発表された時は本当にうれしかったです。喜びと嬉しさで最高の気分でした。

――第1期のエンディングテーマを手掛ける際には、何度も原作を読み直したと聞いています。今回はどのように楽曲作りを進めていったのか教えてください。

原作やアニメを見返しながら、自分の頭の中で印象的な旅のシーンをピックアップしつつ、そこに曲を当てはめるようにして作っていました。
TVアニメ「葬送のフリーレン」第2期より
TVアニメ「葬送のフリーレン」第2期より / (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会


――「The Story of Us(私たちの物語)」というタイトルも、原作やアニメを観ている方にとってはグッとくるものになっている気がします。

「The Story of Us」という言葉は歌詞の中に1度も出てこないんですが、私が歌う曲の中では珍しい部類なんです。「葬送のフリーレン」って大きく分けると2つの旅(ヒンメルたちとの旅・フェルンとシュタルクとの旅)があると思うんですよね。

どちらの旅にも重なるようにしたいと思ったのと、私自身も“聴いてくださる皆さんとの旅”として作りたいなと思ったのが、このタイトルをつけた理由の1つですね。

――楽曲の情報解禁時には、「お守りのようになれますようにと願いを込めて『The Story of Us』を書きました」と話していたのも印象的でした。

この曲はフリーレンにとって、ヒンメルの言葉のようなものになればいいなと思っています。フリーレンは作中でも旅をしていて、必ずヒンメルの言葉に立ち返るんですよね。ヒンメルたち勇者パーティーとの旅の記憶を振り返っているフリーレンを見て、「やっぱり彼女にとって、彼らとの旅は“お守り”だったんだな」と感じました。

だからこそ私もこの曲でフリーレンを守れるように、彼女が何か立ち止まることがあれば、「The Story of Us」が勇気やお守りになればいいなと思い書かせていただきました。
TVアニメ「葬送のフリーレン」第2期より
TVアニメ「葬送のフリーレン」第2期より / (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会


――原作やアニメを知っている方にとっては、フェルンやシュタルクの目線でも聴けそうな気がします。

そうですね。特にシュタルクも「勇気」という言葉が似合うキャラクターだと思っていて。彼がフェルンに背中を押してもらって、旅に出ることを決めたシーンが頭に浮かびましたし、作中に登場する皆のことを思い出せるように歌詞を書いていました。

――新曲「The Story of Us」で、特に印象的なフレーズは?

「あなたに知られないように あなたを守れますように」という冒頭の歌詞は、すごく私の好きな歌詞でもあって。私から皆さんへ伝えたいことでもあるし、ヒンメルからフリーレンへのメッセージでもあっただろうなという想像をしながら書いた歌詞でもあります。

「夜明け前の深い波の 縫い目をゆく 辿っていく あなたの跡」という箇所も、フリーレンが今まで辿ってきた旅路を振り返るようなフレーズで、私にとってお気に入りの歌詞ですね。
milet
milet / 撮影=茉那実


milet
milet / 撮影=茉那実

■曲に命を吹き込むEvan Call氏の手腕

――「The Story of Us」では第1期エンディング同様、Evan Callさんが編曲を務めています。完成した楽曲を聞いた時の感想を教えてください。

「ここまで曲に命が吹き込まれるものなのか!」と、すごく感動しました。曲中に流れる管楽器は鳥が鳴いているみたいで、弦楽器は本当に人が喋っているような……。命が躍動しているのを楽曲から感じられて、涙が出そうになったのを覚えています。

――楽曲収録時の印象的なエピソードは?

レコーディング時にフリーレンのグッズを持参していたんですけど、のんびりした顔のフリーレンを譜面台に置いてしまった時は「選ぶフリーレンを間違えたな(笑)」と思いました。収録時はキリッとした気持ちで歌わないといけないので、気持ちの整理がつかなくなってしまったんですよね(笑)。

携帯の待ち受け画面も実はフリーレンだったので、真剣な表情をした彼女を見ながら歌うようにしていました。
TVアニメ「葬送のフリーレン」第2期より
TVアニメ「葬送のフリーレン」第2期より / (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会


――TVアニメ「葬送のフリーレン」エンディングテーマを担当するにあたり、心がけていることや他の楽曲との違いはありますか?

「葬送のフリーレン」に関してはEvan Callさんに編曲いただいているので、歌に込めるものがまた変わってくるなと思っています。自分が込めたものとは違う思いが、編曲として返ってくる感覚があって、今回の「The Story of Us」はレコーディングを2回やり直したりもしました。

収録の際には「Evanさんの編曲に自分の歌が追いつけるように」という気持ちで録り直していました。

――Anime sizeとフルsizeそれぞれの聴きどころや、注目ポイントを教えてください。

楽曲の前半を聴くと明るい曲に感じられると思うのですが、後半になると人生の困難や、夜明け前の暗さといった違う一面が見えてくる曲になっていて。曲中で展開が次々と変化していくので、1つの物語を読んだかのような読後感が味わえる曲になっています。
TVアニメ「葬送のフリーレン」第2期より
TVアニメ「葬送のフリーレン」第2期より / (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会


【写真】元々原作の大ファンでもあるmiletの“フリーレン愛”にも注目
【写真】元々原作の大ファンでもあるmiletの“フリーレン愛”にも注目 / 撮影=茉那実

■miletが思う作品の魅力とは「私も過去を振り返っていいんだ」

――miletさんは元々原作のファンだったと聞いています。TVアニメ第1期やエンディング映像を実際に拝見した感想は?

とにかく作り込みがすごいなと思っていました。初回では1〜4話が「金曜ロードショー」(日本テレビ系)で初回2時間スペシャルとして放送されましたが、その時から作画が綺麗で。アニメに関わる人たちって本当に素晴らしい方々で、愛や技術といった全てを注ぎ込んでいるんだなと実感しましたし、その中に私も「歌」という形で携われたことが嬉しかったですね。

第1期のエンディング映像については、hohobunさんという方がディレクターをされていたのですが、「葬送のフリーレン」の世界観を、自然の美しさや愛らしさといった、いろんな方向性から作られていて、それが「Anytime Anywhere」を彩ってくださったと感じています。実は今でもhohobunさんとは連絡を取っていて、第2期のエンディング主題歌が決まった時も「おめでとうございます」という言葉をいただきました。
TVアニメ「葬送のフリーレン」第2期より
TVアニメ「葬送のフリーレン」第2期より / (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会


――miletさんが思う「葬送のフリーレン」ならではの良さは?

“過去を振り返ることを良しとしている”ことですね。最近は「過去を振り返るな」といった風潮があると思うんですけど、フリーレンは過去を振り返るし、ヒンメルの言葉に立ち返ることが多いんですよ。その考えって素敵だし、「私も過去を振り返っていいんだ」「一度立ち止まってもいいんだ」と感じさせてくれるところが、この作品の好きなところでもあります。
TVアニメ「葬送のフリーレン」第2期より
TVアニメ「葬送のフリーレン」第2期より / (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会


■「形から入るタイプ」主題歌を手掛けるにあたり、大切にしていること

――miletさんが楽曲制作の過程で、特に大切にしていることを教えてください。

今回のようなアニメ主題歌の場合は、登場するキャラクターたちに染まっていくことですかね。私は形から入るタイプなので、持っているグッズを持参したり、携帯の待ち受けを設定したりしています。その子を大好きになるというところからはじめています。
TVアニメ「葬送のフリーレン」第2期より
TVアニメ「葬送のフリーレン」第2期より / (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会


――2026年2月には日本武道館での公演も控えていると思います。今年はどんな年にしていきたいですか?

日本武道館の公演は今までと違うライヴにしたいと思っているので、実はちょっとした隠し玉を用意しています。ライヴでは「The Story of Us」も披露する予定なので、楽しみにしていただけるとうれしいです。2026年は武道館に限らず、たくさんライヴをしていきたいですね。

――最後に、アニメ放送や楽曲配信を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

「葬送のフリーレン」ファンとしての、壮大なファンアートという形でもありますし、皆さんの背中も押せるようにという気持ちで今回「The Story of Us」という曲を書かせていただきました。あとこの曲は“ヒンメル視点”でもあるので、そういった意味合いでも聴いていただけるとうれしいです。

第2期で繰り広げられる彼女たちの旅に、彩りを添えられたらと思っているので、本編と合わせて楽しんでいただけたら幸いです。

◆取材・文=渡辺美咲
TVアニメ「葬送のフリーレン」第2期キービジュアル
TVアニメ「葬送のフリーレン」第2期キービジュアル / (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会


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