「急用」の一言だけ
彼と付き合ってから2年、月に3回はデートをドタキャンされるようになりました。楽しみにしていた映画の日も、ずっと行きたかったカフェの日も、当日になって「ごめん、急用」とメッセージが届くのです。最初は仕方ないと思っていました。仕事が忙しいのかもしれない、何かトラブルがあったのかもしれない。でも、何度聞いても彼は詳しいことを教えてくれませんでした。「大丈夫だから」「心配しないで」。そう言うばかりで、私の不安は少しずつ大きくなっていったのです。
誕生日の夜
そして迎えた私の誕生日。この日だけは絶対に会えると信じていました。レストランを予約して、新しい服も買って、朝からそわそわしていたのです。ところが夕方、スマホが鳴りました。「本当にごめん。今日も急用で」。画面を見つめたまま、しばらく動けませんでした。悲しみよりも先に、怒りがこみ上げてきたのを覚えています。予約していたレストランには、一人で行く気にはなれませんでした。
