そんなプレッシャーのかかる場面でやって来る、胃のキリキリとした痛み。
「ただの気のせいかも」と片付けてしまう前に、その痛みの正体について探ってみませんか?
今回は、胃の不調の原因やタイプ別の特徴、そして今すぐできるセルフケアについて、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説いただきます。
その胃のキリキリ、よくある不調かも

「胃の調子は悪いけど、病院に行くほどではない」。
こうした症状は、「ストレス性胃痛」の典型であり、医学的にもよく知られています。
仕事のプレッシャーや人間関係のストレスなどを抱えやすい人によくみられますが、検査をしても明らかな異常が見つからず「緊急性がない」と判断されることが多いため、医療機関を受診せずに我慢してしまうケースが目立ちます。
「ストレスだけで胃が痛くなるの?」「気のせいでは?」と思うかもしれませんが、これは単なる心理的影響だけではありません。
脳が感じたストレスが、自律神経を通じて胃の血流や分泌機能に影響を与えているのです。
まずは、ご自身の胃痛がどのような状態なのか、正しく理解する必要があります。
あなたの胃痛、どのタイプ?

ひと口に「胃痛」といっても、痛みの質によって原因や対処法が異なる場合があります。
ここからは、主な胃痛の3タイプ、「キリキリ」「ズキズキ」「ムカムカ」について、それぞれの特徴を挙げていきます。
ご自身の胃痛がどのタイプに当てはまるかチェックしてみましょう。
キリキリタイプ
胃が刺されたり、切られたりするような、鋭く局所的な痛みが「キリキリタイプ」です。ストレスによって自律神経が乱れ、胃酸が過剰に分泌されることで、胃の粘膜が刺激されて起こります。
この痛みは突然あらわれることが多く、とくに空腹時や食事直後のシーンに感じやすいのが特徴です。
ズキズキタイプ
脈打つように痛むのが「ズキズキタイプ」です。胃の筋肉が緊張し、過度な収縮と弛緩を繰り返している状態だと考えられます。
ストレスで自律神経が乱れると、食べものを送り出す胃の「ぜん動運動」のコントロールが悪くなり、こうした痛みを引き起こすことがあります。
ムカムカタイプ
胃に何か詰まった感じや、おなかが張って気持ち悪くなる場合は「ムカムカタイプ」です。痛みというよりは不快感に近い症状で、ストレスで胃の動きが鈍くなり、食べものや胃液が胃に停滞していると考えられます。
また、ストレスだけでなく、過度な喫煙や飲酒などが影響している場合もあります。
