「もし今日死んだら、自分の人生をどう思う」
──長年はたらいてきたアイパーさん。「好きなことを貫く」ことについて、どう考えていますか?
「好きなことを貫く」というと、「それ以外はやっちゃダメ」と自分を縛ってしまう人も多いと思うんです。でも、そうすると身動きが取れなくなってしまう。
大事なのは、考えが変わっても良いから、自分に正直であり続けることです。それが「自分を貫く」ということですね。
ぼくはたまに、「もし今日死んだら、自分の人生をどう思うだろう」と考えることがあります。好きな人と付き合えなかったとか、思うようにお金を稼げなかったとか、後悔はあります。でも、人生全体を振り返ったときに、「好きに生きてきて、幸せだったな」と思える日々を送ってきました。
好きを貫くというより「自分に正直にはたらき続ける」ことが大切なんじゃないかと思いますね。できるだけ後悔のないように。
──自分に正直に生き続けることは、勇気がなくて難しいと感じる人も多いと思います。そうした20代、30代の読者に向けて、何かメッセージをいただけますか。

正直、ぼくは自然と自分のやりたいことばかりやってきたので、「我慢してきた」という感覚があまりなくて。
同じ気持ちになることは難しいのですが……でも、20代や30代の人たちに、何かビシッとかっこいいことを言いたいんです。ちょっと待ってください(笑)。
そういえば、ぼくは「はじめて〇〇日記」というものをずっとつけているんですよ。
──はじめて〇〇日記?
はじめてやったことを必ず日記に残していくんです。そうすると、自ずと新しいことにワクワクできるし、挑戦することが習慣になります。
今までの環境を捨てて自分に正直に生きることや、挑戦することが怖い方は、こうした小さなことから始めるのも一つの方法です。
──最後に、スタジオパーソルの読者である「はたらく」モヤモヤを抱える若者へ、「はたらく」をもっと自分らしく、楽しくするために、何かアドバイスをいただけますか?
もし、何かに挑戦するべきか悩んでいるなら、やったほうがいいと思います。悩むということは、それだけ興味があるということじゃないですか。しかも、20代や30代なんてまだまだ若い。これをやって失敗したらダメだ、なんて考えすぎる必要はない。
とはいえ、ぼく自身は「若さ」そのものがすべてだとも思っていません。年齢に関係なく、人はいつからでも変われるし、挑戦できると思っています。
いろいろ偉そうなことを言ってしまって、すみません。
でも、「50歳を超えても新たな経験やチャレンジをしながら、自分を貫き、幸せにはたらく人がいる」ということは知っておいてほしいです。

「スタジオパーソル」編集部/文:朝川真帆 編集:いしかわゆき、おのまり 写真:朝川真帆

