厳冬の2026年1月。広島東洋カープ内では、白いため息ばかりが漏れているという。昨今の客離れに連日報じられる選手の不祥事と流出危機で、「暗黒の2000年代」の再来が予感させているからだ。
ファンに暖かく迎えられ、初年度こそ2位で終えた新井貴浩監督だが、その後は低迷し、本拠地マツダスタジアムは空席が目立つなどファン離れが加速。
これに呼応するかのように、昨シーズン打率.309でセ・リーグ首位打者と最高出塁率の2冠に輝いた小園海斗は、越年した契約更改の場で将来のメジャー移籍を公言。また1人主力の流出危機を予感させた。
「小園は会見で金額について『言わないです』と断言したのち、『カープの歴代の中なら上げていただいた方かなと思う』とコメント。このチクリと刺すような言葉には、金額だけでなく球団の体質への不満も表れているのでしょう」(球界関係者)
しかし、球団内では早くも“最悪のケース”も想定されているという。
「歴代メジャー挑戦を見ても、野手で成功したのはごくわずか。特に内野手はまともに成功できた選手がいないと言ってよく、パワー不足な小園がスタメンで活躍する姿は想像できない。となれば、小園が1年で米球団を退団し、国内復帰することも考えられる。契約更改での不満を見ると、その際に選ぶのは確実に他球団。セ球団に行こうものなら、戦力差は広がるばかりで、より低迷は続くでしょう」
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低迷、流出危機、逮捕…まさに危機的事態か
ここで想起されるのは、チームが10年以上にわたり低迷した2000年代の“暗黒時代”の再来だ。
「当時のカープは主砲の江藤智、金本知憲、新井貴浩がセ他球団へ流出し、エースの黒田博樹もメジャー移籍するなど、スター選手が相次いで退団。成績も低迷し、1998~2012年までBクラスという、球史でも稀有な弱小球団に成り果てました。現在のチームもここ数年は低調で、小園という久々のスターもメジャー移籍を公言しては、当時の再来となる可能性が高いと言えるでしょう」(同)
ただ、当時は“低迷期こそ支える”とファンが熱心だった。ところが、今は真っ赤に燃えるその情熱すらなく、これに輪をかけて危機的状況だ。
さらに追い打ちをかけるのが、時を同じくして発覚した羽月隆太郎の逮捕だ。
羽月は1月27日、指定薬物「エトミデート」、通称“ゾンビタバコ”の使用疑いで逮捕されたが、これにファンが憤りと悲しみを覚えたのは言うまでもない。世間の目はさらに冷たく、暗いチーム事情にさらなる冷水を浴びせかけている。
2016~2018の3連覇は、もはや遠い過去の記憶だ。カープは再び、長い長い「暗黒の冬」に突入するのか―。
