
鹿島育ちの20歳MF小倉幸成は、なぜ岡山を選んだのか。昨秋の練習参加がきっかけ「本当に成長できる環境、それは龍之介が示してくれた」
「もう一つ、間もなく発表できるだろうという案件がある」
1月9日に行なわれた岡山の新体制発表会見で、山田正道フットボールダイレクターが匂わせていた案件が、ついに30日に発表された。
法政大学に所属する小倉幸成が2028年1月から加入することが内定。先日のU-23アジアカップで日本代表を優勝に導く2ゴールを挙げる活躍を見せていただけに、大きなインパクトのある発表となり、30日に山田FDは笑みを浮かべながら語った。
「僕たちは若くて可能性がある選手たちに選んでもらえるクラブにしていくことを目ざしている。選手たちが岡山でやれば成長できると思う環境をとにかく作りたいと思っていて、そのためにこれからもU-21リーグに出たり、海外でキャンプを行なったりするチャレンジをしていくんですけど、本当にそういう人材を集めていくことが大事なんで、今年は特にそこに注目して選手を選んできたなかで、彼の内定が決まったことは本当に嬉しい」
昨年の秋に岡山で練習参加したことがきっかけだった。
「練習に呼んだタイミングで『ちょっとでも可能性があるんだったら手を上げさせてくれ』っていう話をしたら、本人からは『全然ある』っていう話をしてくれていたし、あの時に彼もここなら成長できると感じてくれたんじゃないかなと思う」
小倉は30日に宮崎でキャンプを行っているチームに合流した。さっそく練習に途中まで参加した20歳のMFは、練習後に取材に応じて今回の決断に至った理由を教えてくれた。
「この決断は自分の人生を左右する決断だと思っていて、自分としてもいろんな思いがあるなかで決めました。簡単なことじゃないですけど、試合にいち早く出たかった。早く海外に行きたいっていう目標から逆算した結果、この決断に行き着いたのかなって思っていますし、この決断を正解にしていくのは自分自身だと思うんで、本当にやってやろうという気持ちしかないです」
鹿島のアカデミーで育ち、ユースの3年次にはキャプテンを務めた。鹿島への思いはあるなかでの決断だからこそ、覚悟も大きい。
「もちろんアントラーズに対する気持ちもありました。自分の人生を考えて岡山に決めましたけど、本当にアントラーズへの感謝を忘れていないですし、自分が活躍することが恩返しになると思っています。いつかはアントラーズでプレーしたい思いは変わらないし、岡山を選んだことに本当に相当な覚悟があるんで、それをプレーで示していきたいなと思います」
もっとも、小倉は現在、法政大の2回生。今後は特別指定選手として登録した後、大学ともコミュニケーションを取っていくことになると山田FDは言う。
「もちろん大学側の意向が大事になってきます。そこは今も話をしているんですけど、基本的に特別指定選手への登録はOKをもらっているので、開幕に登録が間に合うように進めています。その先の活動に関しては、都度その状況を見ながら話し合って進めていきたいと思います」
小倉本人は1試合でも多くJのピッチに立ち、成長を追い求めている。
「そこはまだ自分自身も分からないですけど、主戦場はJリーグの試合に置きたいって思いはあります。自分が成長していくうえで、岡山はすごく良いチームだなと思ってます。もちろん(佐藤)龍之介にも相談しましたし、岡山は本当に成長できる環境だなって感じていて、それは龍之介が示してくれたと思います」
日本サッカー界をこれから背負っていくだろう若きプレーヤーの1人が、今年も覚悟を持ってファジレッドのユニホームを着る。小倉は岡山でどんな成長を遂げていくのだろうか。一週間後に控える開幕が、より楽しみなものになった。
取材・文●寺田弘幸
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