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任天堂『トモコレ』新作で「SNSへの画像投稿」を異例の制限 SNS全盛のいまナゼ?

任天堂『トモコレ』新作で「SNSへの画像投稿」を異例の制限 SNS全盛のいまナゼ?


自由度の高さが魅力的なNintendo Switchソフト『トモダチコレクション わくわく生活』 (C)Nintendo

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任天堂の真意とは?

 任天堂が2025年1月29日に配信した「トモダチコレクション わくわく生活 Direct 2026.1.29」で、新作『トモダチコレクション わくわく生活』の詳細が発表されました。注目を集めたのは、ゲーム内容以上に「画像共有機能を一部制限する」という異例の発表です。SNS全盛のいま、なぜ任天堂はこの選択をしたのでしょうか。

 2026年4月16日発売予定の『トモダチコレクション わくわく生活』は、プレイヤーが制作したアバター「Mii」たちの織りなす人間模様を楽しむシミュレーションゲームです。「Mii」は外見だけでなく、口調、個性や恋愛対象といった細かい設定もでき、友達や家族、芸能人などをモチーフにすることも可能です。

 もちろん、似せることはできても本人そのものではありません。むしろ、その差異やギャップ、また作中世界で遭遇するハプニングに対する予想外のリアクションなどを楽しむ作品といえます。

 似せて作ったMiiが作中で予想外の行動やリアクションを取る様子は、本シリーズの大きな魅力です。驚くようなシーンに遭遇したら、スクリーンショットを撮ってSNSにアップし、みんなと共有したくなるでしょう。

 しかし任天堂は、本作において「画像共有機能を一部制限する」と発表しました。具体的には画像や動画の共有機能で、スマートフォンへの転送機能、SNSへの直接投稿機能、自動アップロード機能を使用できないとしています。SNSでの拡散が当たり前となった時代に、真逆とも思える判断をした理由について、多くの人が関心を寄せています。

 任天堂が今回の制限について説明したコメントには、「Miiとして似せて作られた方やこのゲームをご存知ない方にとって、そうした場面が楽しいものとならない可能性があることも理解しています」とあります。

 特定の人物を連想させるMiiがゲーム内で取る行動が、スクリーンショットとしてSNSで拡散された場合、元となった人物に対する誤った印象を与える可能性があります。プレイヤー個人がゲーム内で楽しむ分には問題ありませんが、不特定多数に向けて拡散されると、貶めるような表現と受け取られ、炎上のきっかけになりかねません。

 今回の判断について、「身内だけの密かな楽しさを取り戻すため」と見る声もあります。任天堂はこれまで「家族や友達と一緒に楽しむ」体験を重視してきました。Wiiのリモコン型コントローラーや、NINTENDO64の4人同時プレイなど、「手に届く距離の楽しさ」を追求してきた同社らしい判断ともいえるでしょう。

 一方で、より本質的なのは「表現のバランス」への配慮と考えられます。抜本的な安全策を取るのであれば、誤解を招くような作中の要素そのものを抑制するのが確実です。しかしそれは、ゲームが持つ表現を規制するのと変わりません。

 今回任天堂が選んだのは、ゲーム内の表現をできうる限り守りつつ、ゲーム外の表現(不特定多数との共有)を制限するという道でした。行き過ぎた表現も、行き過ぎた規制も避ける。このバランス感覚は、『トモダチコレクション わくわく生活』を遊びたいと考えているプレイヤーにとって、英断といえるかもしれません。

 任天堂は今回の決断について、「これが任天堂の『お客様を笑顔にする』という理念に基づいて設けた制限であることを、ご理解いただけますと幸いです」と述べています。SNS時代におけるゲーム表現の自由と責任。この言葉を、プレイヤーがどう受け止めていくのか。次は、私たちが考える番なのかもしれません。

配信元: マグミクス

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