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【三浦泰年の情熱地泰】日本は強かった… それでも久しぶりの家族観戦が後半途中で“終了”となったワケ

【三浦泰年の情熱地泰】日本は強かった… それでも久しぶりの家族観戦が後半途中で“終了”となったワケ


 自宅のリビングで代表戦を観戦する。

 一昔前なら、「当たり前」のように心落ち着かず、家族みんなで日本代表戦を見ていた。

 子供も大人になり、大人の僕も仕事が変わったこともあるが、代表戦をしっかり観戦するという意味では、対戦カードを選ぶハードルが少しずつ高くなってきたと思う。
 
 それこそ、「当たり前のことだよ」と言われるかもしれないが、家庭の環境だけが変わったのではなく、日本代表の立ち位置も変わった。

 カードによってはワールドカップ予選さえも見逃すことがあり、「勝ったよね!」と結果を聞いて、確認するだけで満足になってしまう。

 勝つ事が当たり前になり、どこか敗戦するかもしれないという危機感が見る側にはなくなりつつある。

 6月に行なわれる北中米ワールドカップ本大会となれば違うのであろうが、これは良いことなのか、悪いことなのか?

 日本でサッカーというスポーツの認知度が上がり、エンターテイメントとしても評価され、国民の大事な存在となっている事は確かだろう。だが、それゆえに、代表チームの試合に求められるレベルも(対戦相手も含めて)上がり、そんな状況を作り上げているのかもしれない。

 これはきっと自然で良い方向にいっている証。しっかりメジャースポーツになった証拠なのであろう。

 ブラジルでさえ、道端でサッカーをやっている子供がいなくなったと言う。各国、サッカーにおける環境が変わっている。

 今、日本中のお茶の間が日本代表の結果をドキドキしながら見る――。そんな瞬間は練習試合ではなかなか難しく、アジアの大会、いやワールドカップアジア予選でさえ少なくなっているのであろう。U-23日本代表の決勝戦でも同じことは言えるだろう。

 もちろん、サッカーが好きな人にとってはどの試合も重要なのであろうが…。

 そんなタイミングで先日、U-23アジアカップの決勝を偶然にも家族でワイワイ言いながら見る事ができた。きっとこれは前回ワールドカップのドイツ、スペイン戦以来だ(笑)。

 相手は中国代表。近年は聞き馴染みのない相手だが、膨大な人口を背景にしたポテンシャルは未知数で、才能が所々に見え隠れするチームであった。

 しかし、全くと言って良い日本代表の完勝に終わった。中国代表よりも2歳も下のU-21のカテゴリーで望んだ日本代表が4-0で勝利し、優勝を飾った。

 中国代表もギリギリの所で、必死に勝とうと努力していた。暴力的だとか言われているが、そのタイミングでないとボールに触れることもできない。日本が一枚も二枚も上手だった。
 選手の質に差があった。

 6番のボランチ小倉選手。10番のキャプテン佐藤龍之介選手。8番の大関選手。11番の横山選手。殆どの選手が躍動して見えた。

 センターバックの4番永野、5番市原の両選手は、中国選手と比較すればもはや格が違った。

 GKの荒木選手も紳士的で、中国の選手が不良少年のように見えるほど大きく見えた。

 しかし中国の選手からは、何をしてでも日本に勝ちたいという姿勢は伝わった。何が何でもと破れた中国代表はみっともなく、格好悪いけど…。
 
 それでも日本に勝ちたくて、何をやっても、どんな手を使ってでも勝とうとしていた。サッカーの世界ではそれは当たり前の事なのだ。簡単に淡々と負けるようではいけない。もがき苦しんだ中国代表の選手たちだった。

 そして、その中国選手の挑発を全く相手にせず、抗議するポーズ(実際には冷静)と淡々とした態度で、スキルの高いパフォーマンスを披露した日本代表の選手たち。決勝とは思えない、1回戦のような内容と表情で、試合終了を迎えた。

 もちろん、家族は久しぶりの揃っての観戦ではあったが、前半の2点リードにより、ほぼ解散(笑)。

「2点の差がサッカーは一番分からないのよー」と言いながら、言った本人はもうテレビを見ていない。

 3点目のPKを奪った瞬間。ゴールしたら、テレビを切られてしまうのでは…という考えがよぎる。外したら中国代表にワンチャン生まれる。

 そして、このPKを10番の佐藤キャプテンが決めた瞬間、家族にとっての試合観戦は終わった。

 小倉選手が警告(イエロー)をもらっていたが、彼は11人の中で一番熱く冷静だった。自身1点目のインテリジェンスなカットからのミドルシュート。

 抗議のアクションが大き過ぎたが、舐められてはいけない。仲間を守る責任感は現代には貴重なタイプであろう。その後、4-0にする抑えの効いた2点目のミドル。韓国戦ではなかったフィーリングをしっかり決勝で合わせてきた。

 そして残り15分で3人交代させる大岩監督。

 中国代表には恥ずかしい試合となったが、それを日本が笑うようであれば未来は心配だし怖い。

 サッカーの世界では、いつ何が起きるか分からない。

 自宅テレビの前には僕ひとりであったが、負けが決定的な中国がとった暴力的行為の話題ばかりになるのは聞きたくないので、なるべく早くテレビをオフにして引きずる事なくゆっくり寝床についた(笑)。

 U-23の試合は見なくても結果だけで良い…。となりがちではあるが、サウジアラビアまで行った日本人がスタジアムで大きな声援を送り、もちろん中国からもたくさんの人が応援に来ていた。

 そして選手たちの家族、親族が選手を現地でしっかり応援していた。

 僕ら、兄弟の時代も変わらずそうであった。その恩を忘れてはいけない。

 日本がまだアジアの頂点にもなかなか立てず、そして世界と肩を並べて闘うことができなかった頃も、たくさんの人が支えて応援してくれた。

 U-23の闘いに懐かしい昔の日本サッカー界を思い出した。彼らの中から日本A代表が育ち、大きな目標に向かって躍進する。

 そういう明るい未来が、少し見えたそんな時間だった。

 おめでとう御座います。U23日本代表の皆さん…

2026年1月31日
三浦泰年

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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