ロサンゼルス・レイカーズにとって、30点差の完敗を喫した現地1月28日のクリーブランド・キャバリアーズ戦は記憶から消し去りたい一戦かもしれないが、レブロン・ジェームズにとっては、長く忘れられない日になったことだろう。
なんせ舞台は自身の生まれ故郷で、プロ入りから移籍を挟んで計11年間在籍したかつてのホームアリーナ。レイカーズのロッカールームの液晶パネルには、敵チームとしては異例の“Welcome Home LeBron!”と記され、試合前の選手紹介ではファンから歓迎の拍手が送られた。
さらに第1クォーターの途中には、地元出身のスーパースターを称えるトリビュートビデオも上映。これにはさすがの“キング”も感傷的になり、ユニフォームで涙を拭うシーンが見られた。
レブロンがこれほどまでに心動かされたのは、自分1人の理由だけではないだろう。
現在レイカーズには、息子のブロニー・ジェームズが所属している。レブロンのキャリア2年目の開幕直前にあたる、2004年10月6日にアクロンで生まれたブロニーにとっても、この日は故郷凱旋。41歳のレブロンには父親として息子の晴れ舞台を見守る心境もあったはずだ。
試合は残念ながらレイカーズの大敗となったが、おかげで終盤にはブロニーに出番が巡り、期待に応えた21歳はダンクと3ポイント2本で8得点をあげた。
試合後の会見で、レブロンは父親としての率直な感想を述べた。
「とても嬉しかった。自分が座っている目の前で彼は夢を突き進んでいた。彼にとっても地元凱旋だしね。ファーストブレイクダンクにいくつかのショットも決めて、彼にとっても家族にとっても最高の瞬間だった」
さらにレブロンは、自身の母親も観戦に来ていたことを明かし、こう続けた。
「今日は母も来ていたんだ。彼女は息子と孫のプレーを目の前で見た。どう表現したらいいか...不思議で、でもクールで、やっぱり嘘みたいな話だ。母はNBAの試合で、息子と孫の両方を同時に応援したのさ」
レブロンとブロニーがNBA史上初の同時出場親子なら、レブロンの母もまた、世界でただ1人の、現役NBA選手の息子と孫を持つ女性。母として、さらに祖母として同時に声援を送るという、この上ない幸せを味わったことだろう。
構成●ダンクシュート編集部
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