現地時間1月30日(日本時間31日、日付は以下同)、フェニックス・サンズはホームのモーゲージマッチアップ・センターでクリーブランド・キャバリアーズ相手に最大33点差をつけ、最終スコア126-113で快勝した。
現在サンズはチームトップの平均25.4点、6.2アシストを誇るデビン・ブッカーが右足首捻挫のため4戦連続で欠場中。にもかかわらず、27日のブルックリン・ネッツ戦、29日のデトロイト・ピストンズ戦に続いてキャブズも撃破して3連勝をマークした。
新任ジョーダン・オットHC(ヘッドコーチ)の下、ここまでウエスタン・カンファレンス6位の30勝19敗(勝率61.2%)と好調。5位のロサンゼルス・レイカーズ(29勝18敗/勝率61.7%)とはゲーム差がなく、4位のヒューストン・ロケッツ(29勝17敗/勝率63.0%)とも0.5ゲーム差の好位置にいる。
キャブズ戦ではジョーダン・グッドウィンが17得点、5リバウンド、3スティール、コリン・ギレスピーが16得点、5アシスト、2スティール、グレイソン・アレンが13得点、5リバウンド、5アシストを記録。
もっとも、開幕前にウエスト下位予想だったチームがプレーオフへストレートインできる順位をキープできている大きな要因のひとつは、ディロン・ブルックスだろう。在籍1年目の201㎝・102㎏のウイングは、タフなディフェンスに定評のある好選手。3ポイントと守備に秀でた“3&D”と知られていたが、今季はチームを引っ張るスコアラーへ変貌している。
キャリア9年目の今季、ブルックスは43試合の出場でキャリアハイの平均21.1点に3.6リバウンド、1.8アシスト、1.1スティールを残しサンズを牽引。ピストンズ戦で4本の3ポイントを沈めてキャリアハイの40得点に8リバウンド、4アシスト、キャブズ戦でもゲームハイの27得点に3アシスト、2スティールと、見事にチームを引っ張っている。
先日、ラジオ番組『SiriusXM NBA Radio』へ出演したチャールズ・バークレー(元サンズほか)は、ブルックスをオールスターに推していた。
「フェニックスで起きていることに対して、ディロン・ブルックスはもっと評価されるべきだ。(番組で)『彼が選ばれることを願っている』と言った。正直、選ばれるとは思っていないけど、彼があのチームにもたらしているものを評価していることは、みんなに知ってほしかったのさ」
今年のオールスターゲームで、ウエストからスターター枠で選出されているのはステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ルカ・ドンチッチ(ロサンゼルス・レイカーズ)、シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(以降SGA/オクラホマシティ・サンダー)、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)、ヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)の5選手。
各チームのHCたちの投票で選定されるリザーブ枠は、2月1日にリーグから発表予定。今年は新たなフォーマット“アメリカvs世界”で開催され、アメリカ人選手で構成されるチームUSAの2チームと、海外出身選手で構成されるチームWORLDの1チームに振り分けられる。
そこでもしイースタン・カンファレンスも含めた計24選手のうち、各チームそれぞれ最低8人の選手(米国選手16名と海外選手8名)に満たなかった場合、NBAコミッショナーのアダム・シルバーが追加のオールスター選手を選出し、いずれかのグループに加えることになる。
チームWORLDは、すでにスターター枠のドンチッチ、SGA、ヨキッチ、ウェンバンヤマ、さらにはイーストのヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス/ふくらはぎ負傷で欠場濃厚)が決定しているため、アデトクンボの代替枠も含めて残り4選手しか入ることができない。
カナダ出身のブルックスは、サンズ躍進に間違いなく貢献している。ただ、ウエストにはジャマール・マレー(ナゲッツ/カナダ)、デニ・アブディヤ(ポートランド・トレイルブレイザーズ/イスラエル)、アルペレン・シェングン(ロケッツ/トルコ)、イーストにもジョシュ・ギディー(シカゴ・ブルズ/オーストラリア)、カール・アンソニー・タウンズ(ニューヨーク・ニックス/アメリカとドミニカ共和国の二重国籍)が候補に挙がるため、ブルックスが彼らの中に割って入ることができるかは微妙だ。
そのため、ピストンズ戦後の会見で、ブルックスはオールスター入りについてこう話していた。
「そうだ。俺はそのレベルでプレーできていると感じている。でも結局のところ、俺からそれを懇願したり、そういったことをするつもりはない。(現時点では)可能性があるくらいかな。でも、俺たちの真のオールスターはブック(ブッカー)だ。彼はずっとこのチームを牽引してきた。オールスター候補に入る資格があり、オールスターチームの控えになる資格もある」
ブルックスがオールスター入りする可能性は低いと言わざるを得ない。それでも、今季の活躍でこの男の評価が高まっていることは間違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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