テニス四大大会「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)は31日、車いすテニスの男子シングルス決勝を実施。第2シードで世界ランキング1位の小田凱人が第3シードのマルティン・デラプエンテ(スペイン/同3位)を3-6、6-2、6-2の逆転で下して同大会2年ぶり2度目の優勝。前日開催されたダブルス決勝も制している小田は2冠を達成した。
小田とデラプエンテは、今回が18度目の顔合わせ。過去の対戦成績は小田から15勝2敗で、四大大会では4勝1敗といずれも戦績では圧倒していた。だが、第1セットは序盤から安定したリターンを軸に展開するデラプエンテに対し、小田はうまくボールをアジャストできずに苦戦。2度のサービスダウンを喫し3-6で失う。
流れを失いかけた小田。しかし第2セットに入ると立ち上がりから回転系のボールを多用して相手に揺さぶりをかけ、第2ゲームでブレークに成功すると、以降も強烈なフォアハンドを大事な場面でねじ込みながらポイントを稼ぎ、さらに2度のブレークを奪い6-2としてセットカウントをイーブンに戻す。
雨天による約1時間の中断を経て、ファイナルセットは会場をマーガレット・コートに移して再開。流れが乱されることも懸念されたが、小田は逆にペースをさらに上げ、第3ゲームから4ゲームを連取してデラプエンテに付け入る隙を与えなかった。
スコア5-1で迎えた第7ゲームでは2度のマッチポイントを逃してサービスダウンを喫するが、続く第8ゲームできっちりとサービスをブレークして6-2で押し切って勝利の雄叫びをあげた。
表彰式では「皆さんの愛を感じながらプレーをしました。またここに来て大勢の観衆の前でプレーをしたいです」と笑顔を浮かべた小田は、これが四大大会通算8度目の優勝。しかも昨年の全仏オープンから始まり、ウインブルドン、全米オープン、そして今回の全豪と4大会連続で四大大会を制覇。車いすテニスのレジェンド国枝慎吾氏が築いた大記録と肩を並べた。
現在19歳の小田は果たしてどこまで記録を更新していくのか。その戦いぶりから目が離せない。
なお、女子の車いす部門では、今大会第2シードの上地結衣がジュ・ジェンジェン(中国)と組んだダブルスで準優勝している。
構成●スマッシュ編集部
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