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【兵庫出身】アーチェリー日本代表・上原瑠果がロス五輪を見据え、競技を続ける理由

【兵庫出身】アーチェリー日本代表・上原瑠果がロス五輪を見据え、競技を続ける理由

ロス五輪にも挑戦できる今だからこそ継続を決意

学生から社会人へと立場が変わるタイミングは、やはり大きな節目だったと思います。競技を続けるかどうか、迷うことはありませんでしたか?

実は、すごく悩みました。アーチェリーは実業団が少なく、社会人になっても続けている人は多くありません。社会人アスリートの方に話を聞いたり、中学・高校時代のコーチや親に相談したりする中で、「オリンピックを目指せる人は少ないんだから、できるところまでやってみたら?」と背中を押してもらいました。自分自身も、オリンピックに挑戦できる位置にいるという自覚があったので、続けることを決めました。

実際に社会人アスリートとしての生活が始まってからは、どのようなペースで練習を続けているのでしょうか?

基本は週5日のほとんどの時間を練習に充てています。アーチェリーは再現性のスポーツなので、弓を射たないと筋肉も感覚も維持できません。自分の傾向を探るためにも、とにかく数を射つことが大切で、1日に平均450〜500本ほど、ひとりで射っています。

提供:上原瑠果

それだけの本数を、毎日おひとりで射ち続けているんですね。すごいです。ただ、ひとりでの練習は寂しく感じることはありませんか?

よく聞かれるんですが(笑)、ひとりのほうが集中できるので、私には合っています。道具を使う競技だからこそ、自分のペースで細かくチューニングできるのも、ひとり練習の良さですね。

自分のペースで向き合える環境でもあるんですね。その中で、学生時代と比べていちばん変わったと感じるのは、どんな点でしょうか。

パーソナルトレーニングを取り入れるようになりました。アーチェリーは運動量が少なく見られがちですが、試合は長時間に及び、体力や筋力がないと最後まで持ちません。トレーニングを始めてから基礎体力が安定し、それに合わせて試合中の点数の落ち込みが大幅に減りました。そこが一番大きな変化だと思います。

香りで気分転換を、ファッションでいつもと違う自分を楽しむ

アーチェリーの試合は朝から昼過ぎまで続くことも多いそうですね。長い時間の中で、集中力はどのように保っていますか?

最近は香水をつけるようになりました。野球選手が気持ちの切り替えに香りを使っていると聞いて、私も取り入れてみたんです。柑橘系の香水をつけて練習した日に自己ベストが出て、それ以来ハマっています。

提供:上原瑠果

香りで気分転換できるのはいいですね。それでも疲れを感じるときは、どんなふうに気持ちを切り替えていますか?

おしゃれをして、梅田や神戸方面にショッピングに出かけます。大学時代は家で過ごすことが多かったんですが、社会人になってからは活動的になりました。普段はジャージばかりですが、実はファッションが好きで。おめかしをすると、競技のときとは違う自分になれる気がして、いい気分転換になっています。

提供:上原瑠果

ファッションがお好きなんですね。洋服を購入する際に意識していることはありますか?

トレーニングの影響で肩まわりがかなり大きくなってしまって(笑)。競技には良いんですが、服のシルエットが変わるので、買う前に必ず試着するようにしています。

遠征や試合のときに、必ず持っていくものがあれば教えてください。

グミとチョコです。試合中は糖分補給が欠かせませんし、噛むことで脳が刺激されると聞いているので、バッグの中には常にストックしています。同期が差し入れでグミを持ってきてくれることも多くて、気づくと増えすぎてしまうこともあります(笑)。あとは、試合に持っていくバッグに日本特殊陶業のオリジナルキャラクター「スイスイ」のキーホルダーを付けています。

上原さんが手にしているのが、日本特殊陶業のオリジナルキャラクター「スイスイ」。

今後の目標について、改めて聞かせてください。

長期的な目標は、2028年のロサンゼルスオリンピックのメンバーに入り、メダルを獲ること。その前に、2026年愛知県で開催されるアジア競技大会への出場を目指しています。愛知本社の企業の一社員として、愛知でメダルを獲りたいですね。

最後に、社会人アスリートとして、いま競技に打ち込んでいる学生アスリートに伝えたい言葉があればお願いします。

スポーツは結果を求められる分、つらいことも多いと思います。勝てるのはひとり、ひとつのチームだけなので、失敗の方が多いはずです。でも、そこからどう立ち上がるかを大切にしてほしい。初心と感謝を忘れず、一瞬一瞬を大切にしていけば、自然と結果はついてくると思います。

学生時代に磨いた集中力と、自分を信じる心を武器に、日本のトップアーチャーとしてロス五輪を目指す上原選手。弓を構える凛としたフォームは、彼女の芯の強さそのものを表している気がします。

撮影/佐藤康太郎 文/中野純子 企画・編集/筒井麻由

配信元: anna(アンナ)

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