日本GPでMotoGPクラスの7度目のタイトルを獲得したドゥカティのマルク・マルケスに対し、ライバルライダー達からは称賛のコメントが寄せられた。
MotoGP日本GPでマルク・マルケスは、チームメイトのフランチェスコ・バニャイヤに次ぐ2位でフィニッシュ。日本GP2日目のスプリントを2位で終えたあと、タイトル争いを更に優位にしていたが、決勝でもランキング2位のアレックス・マルケス(グレシーニ)が苦戦した結果、マルク・マルケスが今シーズンのチャンピオンとなることが決まった。
マルク・マルケスにとって、MotoGPタイトルを獲得するのは実に6年ぶり。2020年に右腕に大怪我を負ったことをキッカケに非常に苦しいシーズンが続いてきたが、ドゥカティでついにチャンピオンが復活した。これでマルク・マルケスは2010年代に激しい争いを繰り広げたバレンティーノ・ロッシと、タイトル獲得回数で並んだことになる。
歴史的なカムバックを果たしたマルケス。彼が最強を極めていた2019年に激しくバトルを繰り広げた経験を持つファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は今年のマルケスを大絶賛。歴史に名を刻むものだと話した。
「彼はアスリートという枠を越えて、今はレジェンドだ」と、クアルタラロは言う。
「今までも彼はレジェンドだったけどね」
「(レース後に)彼のセレブレーションの映像を見て、僕ですら感動したよ。2020年に怪我をして、そしてチームを移籍する賭けに出て、そして今年成し遂げてきた偉業……特にあの支配的な強さは本当に素晴らしいものだった」
「本当に良かったと思う。彼は何度もつらい時期を乗り越えてきたし、今の活躍を手にするに値するよ」
マルケスと同じスペイン出身のペドロ・アコスタ(KTM)も、怪我からの復活を絶賛した。
「マルクと、彼の周りの人達を心から祝福したい」
アコスタはそう語る。
「カタルニアGPでも話したけど、スポーツ界全体でも最大の復活劇になっていると思う」
「あの映像を見て、僕も感動しちゃった。彼が舞台裏でどれだけ怪我に苦しんでいたか想像できた」
「それから、怪我をしてドゥカティでカムバックを果たすまでに30戦も勝利から遠ざかっていたと読んだけど、彼もドゥカティも素晴らしい仕事ぶりだった」
「マルクはタイトル獲得のために、ホンダを離れてドゥカティに移籍してきたけど、本当に賢かったと思う。この結果を彼は誇るべきだろう。これ以前の8回のタイトルよりもね」
マーベリック・ビニャーレス(テック3)は、マルケスを「ロールモデル」だと褒め称えた。
「とてつもない結果だと思う」とビニャーレス。
「怪我で何年も苦しんだあと、彼はここまで築き上げてたどり着いた。昨年はグレシーニで、そして今年はファクトリーチームで勝利し、バニャイヤを負かしてみせた。信じられないことだ。模範だし、ロールモデルだよ」
復活のタイトル獲得を果たしたマルケス。そんな相手とグリッド上の誰よりも一緒に長い時間を過ごしてきたのが、弟のアレックス・マルケス(グレシーニ)だ。アレックス・マルケスは、兄がどれだけの困難に耐えてきたのかは、側にいる人間ですら完全には理解できていなかったと語った。
「兄はバイクに乗って、全てを経験してきた男だ。周りの人達も、兄がどれだけ厳しい時間を過ごしてきたのかを正確には知らないんだ」
「周囲の人達、つまり両親や僕、ホセ(ルイス・マルティネス/トレーニングのパートナー)は多くの点で兄を支えてきたけど、彼がどんなに厳しい時期にあったかは、理解しきれていなかったと思う」
「でも、兄はそれをやり遂げた。懸命に努力したし、今年は誰よりも優れていた」
「兄のことを世間が疑ったときも、僕は兄が終わっちゃいないと分かっていた。戦うための武器が必要だっただけなんだ」
「様々な出来事があった後、グレシーニのような小さなチームを高く評価することが兄にとって重要だった。そして、その計画は上手くいって、完璧な形で実行されたよ」

