1990年代にシカゴ・ブルズで2度の3連覇を成し遂げたマイケル・ジョーダンは、NBAの歴史を代表するレジェンドの1人として語り継がれ、“史上最高の選手(GOAT)”とも謳われる。
しかし、元NBA選手のギルバート・アリナス(元ワシントン・ウィザーズほか)は、正統後継者と言われたレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が引退すれば、ジョーダンの名前も徐々に薄れていくだろうと持論を展開している。
“バスケットボールの神様”と言われるジョーダンは、1984年のドラフト全体3位指名でブルズへ入団し、類まれな身体能力を活かしたプレーで観客を魅了。91~93年、96~98年にブルズをリーグ優勝に導き、そのすべてでファイナルMVPを受賞した。ほかにも、史上最多となる得点王10回、歴代1位の平均30.1点、88年には最優秀守備選手賞にも輝くなど、その功績は枚挙に暇がない。
ジョーダンは03年に現役を引退。10年にシャーロット・ホーネッツのオーナーとなり、23年6月にチームを売却(少数株は保有)したが、今季は『NBC』のNBA中継でスペシャル・コントリビューターとして起用されるなど、今なおNBA界に携わっている。
名声は引退してから20年以上が経った今も変わらないが、アリナスは自身がホストを務めるポッドキャスト番組『No Chill Gil』で、「過去を振り返れば、どんな偉大な選手でも、やがてその名前は忘れ去られ、人々は次に移っていく。自分の世代の声は徐々に小さくなっていくんだ」と、ジョーダンについて語った。
「MJ(ジョーダン)は今でもコミュニティで非常に大きな存在だ。でも、ラリー・バード(元ボストン・セルティックス)の名前はもうない。ティム・ダンカン(元サンアントニオ・スパーズ)の名前も、もうない。MJはバスケットボール界で現役ではない。バスケットボール界が今もMJをここにとどめているのは、レブロンがいるからだ」
NBA入り前から、何かとジョーダンと比較されてきたレブロンも41歳。通算得点は歴代トップ、シーズン&ファイナルMVP各4回、史上最多の21回のオールNBAチーム選出、21年連続のオールスター先発出場など、輝かしい実績を残すことでジョーダンの名前は現代のリーグでも密接な関係にあったが、それも徐々に変わっていくとアリナスは説く。
「ジョーダンファンが熱くなるのは、誰かが彼に近づいた時だけだ。レブロンが何かをするたびに、MJの声が大きくなる。この8年間は、MJかレブロンのどちらだった。レブロンが決勝点を決めれば、MJの名前が返り咲く。GOATを目指して戦っているからこそ、MJの名前は現代においても重要な位置を占めているんだ。
もっとも、MJは2003年からNASCAR(アメリカ最大級の自動車レース)やモーターバイクにハマっている。誰もMJの人生について何も報道しないんだ。レブロンが引退すれば、MJの名前も少しずつ色褪せていくだろう」
引退後は好んで表舞台に立ってこなかったジョーダン。近い将来、レブロンがNBAのコートから去った際、その名前が語られることは減っていくことになるのだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
「MJは地獄を経験した」元選手が語るジョーダンとレブロンのGOAT論「時代に合わせて変化できる2人は最高のカメレオン」<DUNKSHOOT>
「ジョーダンが1位ならレブロンも1位」レイカーズ指揮官がGOAT論争に言及「2人の史上最高の選手」<DUNKSHOOT>
「レブロンが41歳だと知っているのは本人だけ」アリナスが語る“キング”の真の評価「ジョーダンより上か下かは関係ない」<DUNKSHOOT>

