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慶應法卒→広告代理店→アイドルへ。沖縄から上京後10年で積み上げた“エリート街道”を、それでも捨てた理由

慶應法卒→広告代理店→アイドルへ。沖縄から上京後10年で積み上げた“エリート街道”を、それでも捨てた理由

自分に責任を持つと、楽しい。アイドルとしてはたらく夏目さんの今

──正直なところ、アイドルには下積み時代もあり、広告代理店の時代と比べると生活水準が下がってしまう懸念もあったと思います。その点はどう折り合いをつけていたんでしょうか。

たしかに、会社員時代と比べると、特に最初のほうはお給料が大きく下がってしまいました。

でも、当時の私の中で、アイドルという活動への想いが、自然と優先順位のトップになっていました。アイドル活動に打ち込みすぎて、「お金を使って何かをしたい」という気持ちがほとんどなくなっていったんです。

会社員のときは少し高級なカフェに行ってみたり、贅沢なお金の使い方をしたりしていたのですが、アイドルを始めてからは「ここでお金を使ったからといって、今のアイドル活動以上の幸福が得られるわけではないな」と思うようになりました。

それよりも、今は仕事に打ち込んで、自分なりに納得できる成果を出せたほうがずっと楽しいと思ったんです。

慶應法卒→広告代理店→アイドルへ。沖縄から上京後10年で積み上げた“エリート街道”を、それでも捨てた理由

──アイドル活動を始めてから、慣れないことも多く、涙を流すこともあったとほかの記事で拝見しました。どのように壁を乗り越えてこられましたか?

加入当初は私がアイドルとして未熟だったので、つらいこともたくさんありました。でも不思議なことに、どん底まで落ちることはなかったです。きっと、「このつらさは、自分が選んだ道の中で起きていることだ」と思えていたからだと思います。

自分で決めた道なんだから、ここで落ち込んだままでいたら過去の自分に申し訳ないと、とにかく立て直そうとしていました。具体的には、歌やダンスの練習をしたり、SNSを更新したりするなど、やるべきことを一つずつ行動に移すことでモヤモヤを晴らしていましたね。

──過去の夏目さんのように、周りの期待や環境によってやりたいことに気付けなかったり、気付いていても「やめておこう」とあきらめてしまったりする方も多いと思います。そんな方に、どんな言葉をかけたいですか?

「夢」という言葉は、とても大きく、ドラマチックなものとして語られがちです。私でいえば、「アイドルとして武道館に立ちたい」というのは分かりやすい夢ですよね。ですが、必ずしもみんながそういう大きな夢を持っている必要はないと思います。やりたいことはもっと細かく、目標や期待、「小さな願い」くらいのサイズで考えてみても良いのかなと。

「1年後に少しでも昇進したい」でも良いし、「最近できたあのお店に行ってみたい」でも良いので、小さなやりたいことを一つずつ大切にしてかなえていく。その積み重ねの先に、「夢をかなえた自分」がいるんだと思います。

慶應法卒→広告代理店→アイドルへ。沖縄から上京後10年で積み上げた“エリート街道”を、それでも捨てた理由

人それぞれに背負っているものや葛藤は違うので、簡単に「やりたいことをやったほうが良い」とは言えないと思っています。

その上で私が伝えたいのは、「自分の選択に責任を持つ人生は、とても楽しい」ということです。うまくいかないことや落ち込むことがあったとき、その出来事が「誰かに敷かれたレールの上」で起きているとしたら、人のせいにしてしまうかもしれません。でも、自分で選んだ道の中で起きたことなら、「これは夢をかなえるためのステップなんだ」と、前向きに捉えられます。

──最後に、スタジオパーソルの読者である「はたらく」モヤモヤを抱える若者へ、「はたらく」をもっと自分らしく、楽しくするために、何かアドバイスをいただけますか?

「自分の人生の選択に責任を持つこと」にプラスして、「自分の価値」にも気付いてほしいとも思います。私は大学時代、周囲が本当に優秀な人たちばかりで、「これができて当たり前」「この企業に行くのが普通」といった空気の中ですごしていました。でも、少し距離を置いて振り返ってみると、「できて当たり前」なことなんて本当はなくて、一つひとつ積み重ねてきたことには、必ず価値があるんですよね。

だからこそ、自分の「当たり前」が固まってしまう前に、今いる場所とは異なる世界をのぞいてみるのも、一つの手段だと思います。そういう意味でも、もし仕事などで少し疲れてしまったときは、ぜひアイドルのライブに足を運んでみてください。もちろん、私たちのライブに来ていただけたらとてもうれしいですが、そうでなくても大丈夫です。

「同じ日本でも、こんなふうに生きている人たちがいるんだ」と感じるだけで、世界が少し広がるはずです。私たちは、いつでもライブ会場であなたを待っています。

慶應法卒→広告代理店→アイドルへ。沖縄から上京後10年で積み上げた“エリート街道”を、それでも捨てた理由

(「スタジオパーソル」編集部/文:朝川真帆 編集:いしかわゆき、おのまり 写真:水元琴美)

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