
初期のアニメ『ONE PIECE』 (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
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長寿マンガに見え始めた「完結」のサイン
長年にわたり日本のマンガ界を牽引してきた人気長寿作品たちが、いま静かな転機を迎えつつあります。『ONE PIECE(ワンピース)』『名探偵コナン』『はじめの一歩』はいずれも連載こそ続いているものの、物語の流れからは、少しずつ「終わり」を意識した変化が感じられるようになってきました。現在これらの作品がどのような局面を迎えているのか、1作品ずつ振り返ってみましょう。
※本記事には『ONE PIECE』『名探偵コナン』『はじめの一歩』のネタバレを含みます。ご注意ください。
まず、明確に最終章へと舵を切ったのが『ONE PIECE』です。2022年6月に「ワノ国編」が終幕し、1か月の休載を挟んだのち、連載再開とともに最終章へ突入しました。その際に公開された尾田栄一郎先生による直筆メッセージには「ここからがONE PIECEです!!」「今まで隠してきたこの世界の謎全部描いていきます」と記されており、いよいよ物語の核心へ踏み込み、風呂敷を畳みにかかる覚悟が伝わってきます。
物語はいま、ルフィたち麦わらの一味が、20年以上前から存在が示唆されてきた巨人島「エルバフ」に上陸する段階へと進みました。加えて「シャンクス」の出生にまつわる秘密や、世界政府の頂点「イム様」の能力も描かれ始め、長年積み重ねられてきた謎が、着実に明らかになりつつあります。
もちろん、まだ「完結まであと〇〇話」と言い切れる段階ではありません。しかし物語の核心に直結する「最も巨大な戦い」が、すでに視界に入りつつあることは確かでしょう。
次々明らかになる「黒ずくめの組織」に関する謎
今年でアニメ放送30周年を迎えた『名探偵コナン』(作:青山剛昌)もまた、物語が少しずつ動き出しています。『ONE PIECE』のように「最終章突入」が明言されているわけではありませんが、近年は宿敵である「黒ずくめの組織」に関する手がかりが、これまで以上に具体性を帯びてきました。
例えばFBI連続殺害事件を描いた「黒ずくめの謀略」シリーズでは、組織のNo.2である「ラム」の正体が明らかに。単行本104巻収録の「17年前の真相」では、帝丹小学校教師「若狭留美」の正体が判明するとともに、ラムとの因縁や、赤井一家も深く関わる「羽田浩司殺人事件」の真相が掘り下げられています。結末そのものはまだ先だとしても、物語の全貌が明らかになる日は、意外とそう遠くないのかもしれません。
人気キャラたちの物語、その先に控えるのは?
静かな転機を迎えつつある人気長寿マンガとして、森川ジョージ先生の『はじめの一歩』も挙げられるでしょう。現在本作では「ウォーリー」のほか、「間柴了」「千堂武士」といった、かつてのライバルたちが次々に世界戦へ挑み、それぞれの物語に区切りがつき始めています。なかでもWBC世界ライト級王者「マーカス・ロザリオ」に挑んだ間柴の結末は、多くのファンに終わりを意識させました。
一方で、主人公の「幕之内一歩」はプロボクサーから引退したまま、いまだ現役復帰を果たしていません。ただ、ライバルや仲間たちの物語が次々と描き切られていく現在の流れを見ると、その先で一歩のボクシング人生にも、何らかの形で区切りが用意されているのではないかと感じさせられます。
今回紹介した作品は、いずれも終わりを急ぐ気配こそないものの、長い時間をかけて積み重ねてきた物語が、少しずつ「答え」へ向かい始めています。それぞれの物語がどんな結末へと辿り着くのか、今後の展開から目が離せません。
