
伝説の侍、坂田銀時……ではなく、やる気ゼロの高校教師・坂田銀八(CV:杉田智和)と、おなじみの「銀魂」キャラクターたちが生徒となって繰り広げるなんでもありな学園コメディ「3年Z組銀八先生」(ABEMA・dアニメストア・ディズニープラス・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)。本記事では、12月8日に放送された第10講をプレイバック。巷で流行する「ボンタン狩り」を巡る騒動と、高杉晋助(CV:子安武人)の意外な一面、そして物語の核心に迫る新キャラクターの登場が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)
■高杉晋助、ゲーセンに降臨! 使用キャラはまさかの…?
物語は、夜の街で不良たちが「ボンタン狩り」に遭う不穏なシーンから幕を開ける。翌日の銀魂高校でもその話題で持ちきりだが、神楽(CV:釘宮理恵)は「ボンタン」を知らず、志村妙(CV:ゆきのさつき)が「不良の間で流行しているズボン」だと解説する。そんな中、クラスきっての危険人物・高杉晋助が珍しく昼間から行動を開始。彼が向かった先は、なんとゲームセンターだった。某有名格闘ゲーム風のゲームに興じる高杉だが、彼が選んだキャラクターはまさかの「張り手が武器の某力士キャラ」。しかも、全く手も足も出ずにボコボコにされてしまい、舌打ちをしてコンティニューするという、カリスマ性のかけらもない姿を晒してしまう。
序盤の見どころは、なんといっても高杉のギャップ萌え(?)だろう。本編では「全ての破壊」を目論むシリアスな彼が、この世界ではゲーセンに入り浸り、しかもゲームが下手という設定はファンにはたまらない。SNSでも「高杉が力士キャラ使ってるwww」「子安ボイスで舌打ちはご褒美」「弱すぎて草」とツッコミが殺到した。
一方、風紀委員の近藤勲(CV:千葉進歩)たちは、高杉がボンタン狩りに関与している可能性は低いと判断しつつも、警戒を強めて高杉のアジトへ。そこで土方十四郎(CV:中井和哉)は、「テメーの魂胆は読めてんだよ」と高杉に警告する。土方は、高杉がゲーセンにいるのは、ボンタン狩りの犯人を逆におびき寄せて狩るためだと推測。それにも動じず「かかってこいよ」と不敵に挑発する高杉と、一触即発の空気になる土方たち。この緊張感あふれる対峙シーンは、ギャグパートとの温度差が凄まじく、彼らの底知れぬ実力を感じさせる名シーンとなっていた。

■新八、決死の潜入捜査! 戦闘民族化&全裸の悲劇
銀八から「首を突っ込むな」と釘を刺されたものの、納得がいかない土方は、新八(CV:阪口大助)をスパイとして高杉のグループに潜入させる作戦に出る。「僕をヤンキーにしてください!」と直談判し、ガリ勉風の変装で接触した新八は、高杉のアジトへと招かれることに。しかし、そこで待っていたのは地獄のような「ヤンキー化プログラム」だった。まずは髪型。「ヤンキーなら剃り込みは必須」という高杉の指示で、岡田似蔵(CV:青山穣)らにバリカンを入れられた新八の頭は、M字に剃り上げられ、某国民的バトル漫画の「誇り高き王子」状態に。僕には必殺技は撃てないという新八の心の絶叫が虚しく響き渡るのだった。
中盤は、新八の受難とパロディネタのつるべ打ち。服装選びでは、裏地に「双龍」の刺繍が入った長ランを勧められるが、その刺繍はどう見ても実在する「竜」の字がつく大御所俳優のお二人。さらに短ラン(ショート丈の学ラン)を試着すると、今度は丈が短すぎてヘソ出しルックに。極め付けは「とっておき」と称して高杉が着せた、丈が短すぎて生地が存在しないエアー学ランと、新八の受難とツッコミが止まらない。とは言え、実際に高杉たちにツッコむわけにもいかず、終始心の中だけでツッコんでいるのもまた芸が細かくて面白い。また本来なら通信機越しに指示を出すはずの土方たちも、いつの間にか新八そっちのけでテレビゲームに興じるなど、今回も新八は踏んだり蹴ったりだ。この一連の流れには、「著作権ギリギリを攻める銀魂スタイル健在w」「ギャグが怒涛の勢い過ぎてお腹痛いww」と、視聴者も爆笑の渦に。

■神威&阿伏兎が登場! 物語は新章へ
次なる試練として、「実際にカツアゲをしてこい」と街に放り出された半裸の新八。そこへ運悪く、本物のボンタン狩り集団が現れる。絶体絶命のピンチに陥る新八だったが、そこへ高杉一派が颯爽と登場。「俺はただ、壊すだけだ」という決め台詞とともに、ボンタン狩りたちを瞬殺する。事件は解決したかに見えたその時、ただならぬオーラを纏った男たちが現れる。彼らは「夜兎工業高校」の生徒たち。リーダー格の男は、笑顔を浮かべながら高杉の眼帯を見て「銀魂高校の高杉」と見抜き、「会えてよかったよ」と言い残して去っていく。
終盤、これまでの空気は一変。現れたのは、神楽の兄である神威(CV:日野聡)と、「銀魂」ではその部下の阿伏兎(CV:大塚芳忠)だ。劇中で名前こそ明言されなかったが、その特徴的な風貌と圧倒的な強者のオーラは凄まじく、SNSも騒然。「ここで神威くるか!」「日野さんと大塚さんの声が渋すぎる」「ただのギャグ回かと思ったら急にシリアスぶっ込んでくるのズルい」と、驚きと歓喜の声が溢れた。
結局、ボンタン狩りの主犯は「シャチ」という不良で、ヤンキーファッションの研究のために犯行に及んでいたことが判明。高杉は新八を囮に使うことで、学校や生徒たちに被害が及ばないよう、独自に動いて事件を解決したのかもしれないと考えると、高杉に対する印象もまた変わってくることだろう。さらには、新たに現れた神威たちとの因縁を予感させる不穏な幕切れも印象的で、ED後には「新章突入」のテロップが流れるなど、ここへきて怒涛の展開。これには「残り数話で新章突入かよw」「ライバルが揃う展開は熱い!!」などの声が寄せられていた。
◆文/岡本大介


