いつもの金曜日のはずだった
その日も残業を終え、ようやく帰宅した私のもとに彼からLINEが届きました。「今日は同僚と飲んでる!遅くなるね」という文面とともに、居酒屋らしきテーブルの写真が添えられています。
グラスが並び、料理が置かれた賑やかな光景。私は「楽しんできてね」とだけ返し、自分も夕食の準備を始めようとしました。けれど、なぜか写真が気になってもう一度開いてしまったのです。テーブルには確かに複数のグラスがありましたが、何かが引っかかりました。
拡大した5秒後の沈黙
写真の隅に写り込んだ窓ガラス。そこに反射した店内の様子を、私は何気なく拡大してみました。映っていたのは、彼と向かい合って座る一人の女性。しかも女性は彼の方に身を乗り出すように座っており、その距離感は明らかに「同僚との飲み会」には見えません。
私は震える手でその写真を保存し、しばらく画面を見つめたまま動けなくなりました。
