・国際的な評価
こうした点が、どこか作為的に見えがちだった韓国の恋愛リアリティ番組との違いとして受け取られた。
『ラヴ上等』は公開後、日本国内よりもグローバルな視聴者から注目を集めた。
日本では当初、評価は平凡だったものの、ネットでバズって公開から2週間後にNetflixランキング1位を記録。
それを受け、制作陣はシーズン2の制作を発表した。
実際、私も「ヤンキーの恋愛」という題材に惹かれて見始めた。
しかし、描かれていたのは単なる恋愛ではなく、彼らが互いの傷を受け止め合いながら前へ進んでいく姿だった。
その様子を見て、これまで自分が抱いていたイメージは、もしかすると偏見だったのではないかと考えさせられた。
周囲で『ラヴ上等』を視聴した友人たちの感想も、おおむね同じ。
日本の青春漫画で描かれてきた、「恋を通じて成長する若者たちの姿」が、今もなお日本には残っているようだという評価が多く聞かれた。
・恋愛以上のリアリティ
恋愛リアリティ番組が飽和状態にある中で登場した『ラヴ上等』は、これまでにない構造を持つ番組として、注目を集めるに十分だった。不器用ながらも真心のこもった出演者たちの姿は、視聴者に忘れかけていたトキメキを呼び覚ますものでもあった。
本作の配信後、韓国のネット上では「日本だからこそ可能だったかも」「韓国版だったら誰も観ないはず」といった声もあった。しかし、外部の文化として接した “感情の生々しさ” は、韓国の視聴者にとって新たな刺激となり、恋愛リアリティ番組の潮流を変える転換点となったとも言える。
『ラヴ上等』が巻き起こした波紋は、今後の恋愛リアリティ番組に、新たな期待を向けるきっかけとなりそうだ。
そして、私も次のシーズンを楽しみにしている。刺激的な予告編や人物紹介の向こうに、のような物語が待っているのだろうか。
もはや単なる恋愛番組としてではなく、若者たちの成長を描く一つのプログラムとして捉えてみるのも、悪くないのかもしれない。
執筆:カン・へジュ(KANG HYEJOO)
画像:Netflixリアリティシリーズ『ラヴ上等』2025年12月9日より独占配信中
