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スギちゃん、AIがお笑いのネタを作れる時代も「AIはワイルドさが足らないですからね」

スギちゃん、AIがお笑いのネタを作れる時代も「AIはワイルドさが足らないですからね」

カズレーザーとスギちゃん(写真左から)
カズレーザーとスギちゃん(写真左から) / 撮影:松崎太陽

カズレーザーとスギちゃんが、9月29日に東京・TOKYO NODE HALLで開催されたディズニー最新映画「トロン:アレス」東京侵食ナイトに登場。作品の世界観について感じたことや、AIに対する思いも語った。

■仮想空間が現実世界に侵食…人気シリーズ最新作

同作は、長編映画史上初めてCGを本格導入した「トロン:オリジナル」(1982年)から始まった「トロン」シリーズの最新作。これまで人類が仮想空間に入り込み、事件を解決する姿を描いてきた同シリーズだが、最新作である「トロン:アレス」では、仮想空間上の存在が現実世界に姿を現す展開が描かれる。

AIプログラムの実体化が成功し、開発された人型AIアレス(ジャレッド・レト)。“彼”は圧倒的な力とスピード、優れた知能を持ち、倒れても何度でも再生可能という、“最強の兵士”と呼ぶにふさわしい存在だった。制御不能となったAIたちが暴走を始め、デジタル世界が現実世界を侵食していく中で、人類との交流を経て変化を始めたアレスが奔走する…という物語になっている――。

イベントでは、5人のダンサーによるデジタル世界の東京浸食を表現するパフォーマンスの後、カズレーザーと“トロンレッド”に浸食された赤衣装のスギちゃんがトークを展開。

「トロン:アレス」の世界観・設定について、スギちゃんは「恐ろしいね。倒されてもすぐ再生されちゃうんでしょ? そんなやつどう倒したらいいのか。考えただけでゾッとするぜぇ」と、すっかり映画の中に入り込んでしまった様子で印象を語ると、カズレーザーは「AIがだいぶ身近になって久しいじゃないですか。その中で未来を想像するのは難しいと思うんですけど」とした上で、「新しいけど遠過ぎない未来の形ってこういうふうに描くんだなと。人間よりもフィジカルで全てが優れている存在なので、どうやって話を作るんだろうって気になりますね」と、新作の内容を楽しみにしている様子を見せた。

オリジナルの「トロン」は、ピクサー創始者ジョン・ラセター氏が「『トロン』がなければ『トイ・ストーリー』は生まれなかった」と明言するなど、後に誕生するさまざまな作品に影響を与えてきた作品。

それを受け、スギちゃんは「『トイ・ストーリー』は、うちの子どもも好きですしね。『トロン』のおかげで今見られる。そして『トロン』がなかったらこのスギちゃんもいなかったかもしれない」と謎の理論を持ち出すと、すかさずカズレーザーから「どういうことですか? ピクサー要素が入っているんですか? 確かにスギちゃんみたいなキャラクターが溶鉱炉に落とされてた気がします(笑)」と、ツッコまれていた。

あらためてカズレーザーは「すごいっすよね。1982年の段階でCGを使っているのもすごいんですけど、そこからフルCGまでいけるんだって、発想がすごいですよね。可能性があるんだってそこから全力を注げるというのは夢もあるし、行動力もすげえなって思いますね」と感心しきりだった。

■カズレーザー、“AIスギちゃんファン”の根絶へ「摘発します」

そんな中、作品にちなんでデジタルオブジェクトを現実世界に実体化させることができるなら、何を実体化させたいか、という質問が。

これにスギちゃんは「熱烈なスギちゃんファン100人を実体化したい。今の世界で実際に確認できるのは、全国に5、6人しかいないですから」とこぼすと、カズレーザーは「希少ですね!イリオモテヤマネコより少ないじゃないですか(笑)。どこを探したらいるんですか?」と再びツッコんでいた。

その上で、カズレーザーは「(自分が実体化するなら)スギさんが作ったAIのファンを狩るやつを作りたいですよね(笑)。『おまえは偽物だな!』って。ライブにそいつら呼んでたら摘発します」と、“AIスギちゃんファン”を根絶やしにすることを誓った。

また、既に日常生活にも浸透するAIは自身にとってどんな存在かと聞かれ、スギちゃんは「ネタを書いたりもできるというAIがあるんですけど、AIに携わる方に聞くと『まだスギちゃんのレベルに達してない』と。だから安心している」と答えると、カズレーザーは「確かにAIはワイルドさがないですもんね」と同調。気をよくしたスギちゃんは「AIはワイルドさが足らないですからね。相当ワイルドですからね、私はね」と強調していた。

一方、カズレーザーは「特にエンタメ界はAIとどう付き合うかってなってますよね。あらゆるものが作れちゃうから。利用しないと作れないものもあるし、われわれのネタぐらいだったらAIに作ってもらうのが一番楽になる。最悪スベッたら『これはAIのネタでした』って逃げ道もあるし。そうやって付き合っていくしかないですよね」としつつ、「(『トロン:アレス』では)AIとどう付き合うかの1個のヒント、もしかしたら答えが描かれるのかもしれないですよね」と、うまく作品のアピールにつなげていた。

映画「トロン:アレス」は10月10日(金)に日米同時公開。ほか、「トロン:レガシー」など「トロン」シリーズ過去作はディズニープラスで配信中。

◆取材・文=月島勝利(STABLENT)


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