最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
老夫婦が選んだ最期は、2人一緒に安楽死… 残された子供たちの視点も描いた映画『両親が決めたこと』

老夫婦が選んだ最期は、2人一緒に安楽死… 残された子供たちの視点も描いた映画『両親が決めたこと』

『両親が決めたこと』(© 2024.LASTOR MEDIA, KINO PRODUZIONI,ALINA FILM ALL RIGHTS RESERVED.)

2024年、オランダのドリス元首相が、妻と共にこの世を去りました。理由は安楽死。長年連れ添った夫婦が、2人同時に安らかな死を選ぶこの形は「デュオ安楽死」ともいわれます。

これをテーマにした『両親が決めたこと』が2月6日より公開。ヨーロッパでは増加傾向にある「デュオ安楽死」について、考えてみましょう。

 
画像をもっと見る

■安楽死の合法化『両親が決めたこと』(© 2024.LASTOR MEDIA, KINO PRODUZIONI,ALINA FILM ALL RIGHTS RESERVED.)

人生100年時代といわれる昨今、自分らしく最期を迎える方法も、選択肢が増えてきたといえます。そのなかのひとつに、安楽死という方法がありますが、まだまだ法律として認められていないのが現状です。

前出のドリス元首相の国オランダは、2002年に世界ではじめて安楽死を合法化したとされており、元首相夫妻の「デュオ安楽死」が法律にふれない形で成立したのは、こうした背景があってのことでしょう。

関連記事:“おひとり様”を好む島崎遥香 結婚を選ばない感覚に約2割が「分かる」と共感

■スイスへ旅立つ老夫婦の決意『両親が決めたこと』(© 2024.LASTOR MEDIA, KINO PRODUZIONI,ALINA FILM ALL RIGHTS RESERVED.)

ですが、本作の舞台はスペイン。2021年から安楽死が認められるようになりましたが、2人いっしょの「デュオ安楽死」は、まだ合法化されていません。

バルセロナに住む80歳になるクラウディアは、末期がんを患っています。がんが脳に転移し、自らの自我が少しずつ失われていく中、安楽死を決心します。長年妻を愛してきた夫のフラビオも、妻と共にこの世を去ろうと、2人は「デュオ安楽死」の認められているスイスへ行こうとするのですが…?

関連記事:“おひとり様”を好む島崎遥香 結婚を選ばない感覚に約2割が「分かる」と共感

■最期の選択の受け止め方『両親が決めたこと』(© 2024.LASTOR MEDIA, KINO PRODUZIONI,ALINA FILM ALL RIGHTS RESERVED.)

タイトルが『両親が決めたこと』となっているように、本作の主人公は安楽死を決めた老夫婦なのですが、その3人の子供たちの視点も見逃せません。とくに母の病気をきっかけに、同居をはじめた次女のヴィオレッタの心情は、身につまされる思いを抱く人も少なくないでしょう。

両親の決意を尊重したい、けれど2人が選ぼうとしている道への戸惑いも拭えない。その選択は合法であっても、自殺とどう区別されるべきなのか、残される者にとっても受け入れられるものなのか…。

本作は「最期の選択をどう受け止めるのか」を私たちに投げかけます。他人事ではいられない時代に差し出された問いを、静かに考えさせられるでしょう。

++++++++++++++++++++
『両親が決めたこと』
2月6日(金)シネマート新宿ほか全国順次公開
公式サイトはこちら

(文/Sirabee 編集部・尾藤 もあ
配信元: Sirabee

あなたにおすすめ