モメにモメた交渉が、シーズンに弊害をきたしそうである。阪神タイガース・佐藤輝明内野手が、キャンプイン直前の1月30日に駆け込みで今季の契約を更改した件だ。各メディアの報道通り、契約交渉が長引いたワケは、ポスティングによるメジャーリーグ挑戦に関する交渉だった。
佐藤は昨年、初本塁打王タイトルを獲得したばかりで、まだ活躍したのは1年だけ。岡本和真は2020年に初本塁打王になってから6年後にメジャー挑戦、村上宗隆は2021年に初の本塁打王から5年後の今年、やっとメジャー挑戦する。あまりに早すぎる佐藤の要望ゴリ押しに球団関係者は、
「タイガースは佐藤のゴネ得を許さず、早期ポスティングを認めるつもりはありません。代理人のショーン・ノバック氏があまりにしつこいので『シーズン中に継続的に話し合う』という文言を入れ、佐藤サイドに矛を収めさせました。形の上でオールスター期間中に再度、交渉する取り決めがあります」
阪急阪神ホールディングスの嶋田泰夫CEOや実務トップの久須勇介副社長、球団の秦雅夫オーナーら上層部だけでなく、親会社沿線の株主やスポンサー筋からも、早期ポスティング反対の声が出ている。
その佐藤は大谷翔平を参考にしたアメリカ仕様へと、打撃フォームに大改造。沖縄での春季キャンプで、右足のステップを小さくする新フォームを更改した。これにスポーツライターは、懸念をあらわにする。
「体重移動を抑え、右足に重心を置くことで、打撃フォームのバランスを崩す可能性があります。タイミングが合わなくなり、スランプに陥らなければいいのですが。失敗すれば、引っ掛けたゴロが増えてしまいます」
波乱のシーズンが始まりそうである。
(板垣流星)

