前代未聞の二刀流
レデツカは再び五輪で歴史を刻めるか
スキーとスノーボード、その両方で世界の頂点を争う前代未聞の才能を持つのが、チェコのエスター・レデツカ(Ester Ledecka)だ。
2018年平昌五輪では、スキーのスーパー大回転とスノーボードのパラレル大回転で金メダルを獲得。2022年北京五輪ではパラレル大回転を連覇した。現在も両競技で優勝争いを続けている。
この投稿をInstagramで見るFIS Snowboard Racing(@fissnowboardracing)がシェアした投稿
今年1月18日、イタリアで行われたアルペンスキーワールドカップのスーパー大回転で3位表彰台に立ち、5日後の1月23日にはスノーボードアルペンのワールドカップ、パラレル大回転で優勝。二刀流の健在ぶりを示した。
しかし、ミラノ・コルティナ五輪では、アルペンスキー滑降とスノーボード・パラレル大回転が同日に実施されることが判明。IOCに日程変更を要望したが認められず、2月8日のスキー滑降は断念し、スノーボードに出場する決断を下した。スキーは2月12日のスーパー大回転に絞って挑む。
五輪という極限の舞台で、再び“歴史的瞬間”が生まれるか。大会最大の見どころの一つだ。
涙の勝利、その先へ
親友と共に戦うイタリアの新星フランツォーニ
イタリアの若手アルペンスキーヤー、ジョバンニ・フランツォーニ(Giovanni Franzoni)は今季、ワールドカップで大きな飛躍を遂げた。
スイス・ウェンゲンのスーパー大回転で初優勝を飾ると、続くキッツビューエルの滑降でも歴史的勝利を達成。一気にトップ戦線へと躍り出た。
この投稿をInstagramで見るGiovanni Franzoni(@giofranzi)がシェアした投稿
その背景には、昨秋のトレーニング中の事故で亡くなった親友でありチームメイト、マテオ・フランツォーゾの存在がある。長年行動を共にしてきた彼の死は深い悲しみを残したが、「彼と一緒に滑っている」という思いが、今季の原動力となった。
勝利後に見せた涙と、マテオに向けたメッセージは、結果以上に多くの人々の心を打った。母国開催となるミラノ・コルティナ五輪に向け、精神的な強さと勢いを兼ね備えた存在として、メダルへの期待は高まっている。
