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「もしかして、もうキツイのかな」大怪我から不死鳥のごとく蘇った日本代表CBを、STVV指揮官も手放しで称賛!「本当のトップ」「好影響を与える良いお手本だ」【現地発】

「もしかして、もうキツイのかな」大怪我から不死鳥のごとく蘇った日本代表CBを、STVV指揮官も手放しで称賛!「本当のトップ」「好影響を与える良いお手本だ」【現地発】


 9月28日、大王わさびスタイエン・スタディオンで開催された“リンブルフ・ダービー”はアウェーのヘンクが2-1でシント・トロイデン(STVV)に勝利した。

 ヘンクの快速ウインガー、伊東純也は57分に1-1に追いつくFKを決めた。そのFKはペナルティエリア左側すぐ外から、ファーポストに低い弾道で吸い込まれていったものだ。

「速くて低いボールをファーに蹴った。味方がうまく流れ込んでくれたので、キーパーが見えなかったのかもしれません」

 その10分後にも、似たような位置から伊東がFKを蹴り、カーブのかかった浮き球で再度ファーポストを襲ったが、これはGK小久保玲央ブライアンにセーブされた。

「ブライアンくんがニアに寄ってるかなと思い、自分でもニアに蹴ると匂わせたんですが、ファーに蹴るのを読まれて止められちゃいました」

“ペナ外左”の2連続FKに思わず「純也ゾーン」と名付けたくなった。本人に「今までFKで決めたゴールは?」と尋ねると、しばし思い起こそうとしてから「プロではどうですかね。ないかもしれない。CKとサイドのFKは蹴るんですけれど、正面からのFKは蹴らないので。今日はサイドのFKがたまたまゴールに繋がりました」と答えた。

 今後、正面からのFKを蹴ることもあり得るのか?

「いやあ、別に蹴りたい選手が蹴ればいいと思います。『お前が蹴れ』と言われたら、俺が蹴りますけれど。両チームのサポーターにとって大事な試合なので、やっぱり勝って良かったですね。負けてたら相当タフなことになってました」
 
 この勝利でヘンクは14位から9位まで順位を上げた。一方、3連敗となったSTVVだが、それでも6位という好位置に付けている。

 23分、FW後藤啓介のゴールが取り消され、55分にはDFライン・ファン・ヘルデンの相手ボールへのタックルでレッドカードが出て、後半アディショナルタイムには小久保がファウルをアピールしたが、ヘンクの決勝ゴールが認められた。STVVのワウター・フランケン監督は判定を嘆いた。

「いい試合でした。ボール保持時・非保持時で高いクオリティーを示せた。10人になってもアタックしようと試みました。レッドカード、ゴールの取り消し、そして相手の決勝点...。今日の判定は我々にとってすべて不利に働きました」

 そんな指揮官に「今日の谷口彰悟は?」と尋ねると「トップ」と答えた。

 4分、STVVの先制ゴールは、ヘンクのMFブライアン・ハイネンのオウンゴールによるものだったが、競り合った谷口の名が得点者としてアナウンスされた。ここから谷口が試合の制空権を握る。FWユセフ・エラビとの空中戦は完勝。伊東からのクロスもヘッドでタッチラインの外へ大きくクリアする。後藤の幻のゴールも、その始まりは谷口のヘッドだった。
 ヘディングでリズムを作った背番号5は地上戦のデュエル、フィードも冴えはじめ、自身の長所であるカバーリングの広さも取り戻した。昨年11月、アキレス腱断裂の重傷を負った34歳のベテランが、本来の姿に近づいたのだ。

「難しいゲームだった。10人になってもなんとか凌いで、ワンチャンスで勝ち越すのがプランでした。最後、押し込まれて我慢できなかったのはすごく悔しい。最低でも1対1で終わらせたかった」

 そう無念の思いを吐き出す谷口。しかし、この日の谷口の一つひとつのプレーには、若い日本人、ベルギー人選手たちにいい影響を与える何かが籠もっていた。

 今から2週間前、第7節のウェステルロー戦で負傷後初めて先発出場した谷口だったが、その出来は散々なものだった。39分、坂本一彩に股抜きのパスを通され、ナチョ・フェリのゴールをアシストされた。49分にはボールをロストしたうえ、その後のフェリへの対応も悪く、ファウルでPKを献上してしまう。58分、対峙したMFドグサン・ハスポラトにクロスを上げられ、グリフィン・ヨウのヘディング弾を決められた。つまり、0-3で完敗した試合の全失点に谷口は絡んでしまったのだ。

 ウェステルロー戦を見た多くの人が「もしかして、谷口はもうキツイのかな」と思っただろう。白状すると、私もそのひとりだった。だからこそ、ヘンク相手に先制した直後の「ゴールを決めたのは谷口彰悟です」のアナウンスや、圧巻の空中戦などに胸を打たれたのだ。

 私が「谷口さん、今日のパフォーマンスはウェステルロー戦に比べて段違いに良かったですね」と声をかけると、「僕の、ということですよね?」と確かめてから続けた。

「試合勘など、上がってきているなというところ、もっと上げないといけないなというところを意識しながら、やってきました。スタメンで出始めて今日が3試合目。思い出してきた部分もあれば、まだまだ改善しないといけない部分もあります。チームとして結果に出てないのが歯がゆいですけれど」
 
 空中戦、地上戦、長短のフィード、カバーリング...。ヘンク戦での良かったプレーを一つひとつ示してから、「そのぐらい谷口さんのコンディションがフィットしてきました」と問いかけた。

「おっしゃる通りで、ビルドアップ、“目(=プレー中に見ているところ)”など徐々に感覚を取り戻して、やれる範囲が広がってます。今日は空中戦でも優位に進めることができました」

――このチームは日本人、ベルギー人も含めて若いチーム。今日の谷口さんのプレーには彼らへのメッセージが籠もっていました。

「ホントはね、結果に結びつけたかった。CBの僕とヴィサル(・ムスリウ/30歳/マケドニア代表)は経験があるから、賢くプレーながら(少なくとも1-1で)終わらせることができれば一番良かった。

 ただ本当にみんな、ハードワークをした。ホントにきつかったと思いますが、全員走った。STVVは走って頑張ることのできるチーム。そのチームとしてのベースだけは失わずに次もやっていきたい。そこをコントロールするのが自分の仕事だと思ってます。攻守において自分がコントロールしたい」
 若きチームメイトたちは、ヘンク戦での谷口から何を感じたのだろうか。ハイプレッシングから相手DFパスのミスを誘い、ショートカウンターを発動させたFW後藤はこう話した。
 
「そこはやっぱり代表選手です。ウェステルロー戦に関しては彰悟さんも怪我明け初めての90分だったので、難しい部分もあったと思います。でもそういうところはみんなにもある。自分自身もここ2試合スタメンで出ていて、強い相手(クラブ・ブルージュ&ヘンク)ではありましたけれど(不完全燃焼だった)...。彰悟さんがヘンク戦にしっかり仕上げてきたところは自分自身も見習わないといけません」

 CB陣の前でフィルター役となるMF山本理仁は次のように証言する。

「ウェステルロー戦ではミス絡みで失点してしまいましたが、それ以前に、このチームへの貢献の大きさ、彼が積み上げてきたものを、僕らは知ってます。(谷口)彰悟くんのクオリティをずっと見てきているので、このくらいのパフォーマンスは必然です。本来のパフォーマンスをしっかり出せて良いのかなと思います」

――彼のようなベテランがいると、若いチームはいいですよね。

「後ろからドシンとシント・トロイデンを支えてくれてます。決してネガティブな言葉を発しない人なので、僕らも気持ち良くやらせてもらってます」
 
 フランケン監督にも谷口評を伺った。

「谷口は負傷で長く離脱し、プレシーズン中もまだ負傷後の恐れを抱いてました。今、彼は立ち上がりました。彼は“真の試合”でプレーすることが必要です。私は彼に『今すぐ、最高のプレーをしろ』と言うつもりはなかった。少しずつ調整していって、今日は最高のパフォーマンスを披露してくれました」

――彼はチームにとって手本となる存在ですよね

「はい、その通りです。今日のクオリティーは本当にトップだった」

――なぜ彼が主将なんですか?

「彼の人となり、豊富な経験、素晴らしいプレー、そして賢さ。これらを併せ持った者が良いキャプテンと呼べるのです」

――あなたがヘントの監督だったとき、渡辺剛(現フェイエノールト)はゲームキャプテンでした。谷口はチームキャプテン。日本人のCBがあなたの下でキャプテンを務めるのは偶然ですか?

「ワタもとても良いCBです。彼はシュートブロックなど、守備の堅いCBです。谷口はより経験のあるDFです。ふたりとも素晴らしいDFで、人柄も良く、私にとっても一緒に仕事のしやすい若者たちです。彼らはチームに好影響を与える良いお手本です」

 谷口本人に対する、最後の質問は「谷口さん、今日の試合で『完全復活』と宣言できますか?」というものだった。

「『感覚的にすごく上がってきている』と間違いなく言えます。フィジカルコンディションもかなり状態が良いので『しっかり復活できている』と自信を持って言えます」

取材・文●中田 徹
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配信元: SOCCER DIGEST Web

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