2月8日投開票の衆院選を前に、報道各社の終盤情勢調査で自民党が優勢とみられているが、高市早苗首相の人気ぶりを伝えるTBS番組を見て、オヤッと思った。「選挙取材の裏側」と題して、高市首相の番記者の女性が語っているものだ。
「本当に聴衆の数が多くて。石破さんの時も総理番だったですけど、同じ場所に行ったりしました。山梨県の(JR)甲府駅に行ったんですけど、8倍ぐらい体感としていたかな。どこからでも高市さんをただ見たいという方が多くて」
高市首相は2月2日にJR甲府駅北口で約15分間、演説した。「デイリー新潮」は「3000人を超える聴衆から大きな歓声が上がった」と伝えている。
石破茂前首相も昨年7月6日、参院選の遊説で同じ場所を訪れ、演説した。その時の聴衆は800人との情報があり、8倍は大げさかもしれないが、日ごろ高市政権に批判的な報道が多いと言われるTBSだけに、番記者の感想は高市フィーバーを率直に伝えているといえる。
中道改革連合の安住淳幹事長は「相手の方というより高市さんの高支持率と戦っているような感じ」との感想を漏らしたが、今回の選挙戦の実相を語っているようだ。
ただ、高市首相にとって最大の敵は「8日の天気」だ。日本海側の広い範囲で大雪が降り、太平洋側でも積雪に警戒が必要とされる。投票率が低下すると、公明党の支持母体である創価学会の組織票が力を発揮すると言われる。はたして「高市フィーバー」は、悪天候をも凌駕するのか。
(田中紘二/政治ジャーナリスト)

