FIA会長のモハメド・ベン・スレイエムが、将来F1スプリントの開催グランプリ数を増やす可能性について、自身の見解を述べた。
2026年のF1スプリント開催スケジュールが、9月16日に発表された。開催地は中国、マイアミ、カナダ、イギリス、オランダ、シンガポールの全6戦。特に市街地レースであるシンガポールがここに加わったことは、大きな注目を集めた。
F1のステファノ・ドメニカリCEOは、将来的にはこのF1スプリントの開催数を増やしたいとの意向を示している。motorsport.comが取材したところによれば、2027年にF1スプリントの開催数を10戦に増やす方向の議論が進んでいるようだ。
しかしスレイエム会長は、F1スプリントの開催数を増やすことには慎重な姿勢だ。特に彼は、自身が率いるFIAのスタッフに対する負担が増えることを懸念している。
「商業的な面では、彼(ドメニカリCEO)の立場は理解できる。ステファノとは良き友人で、週に5回は話をしている。しかし、我々のスタッフに対する負担増についても常に考慮している。彼らは既に、かなりの頻度で移動することを強いられているし、レース数が増えるのは非常に負担が大きいのだ」
スレイエム会長はバイアプレイのインタビューでそう語った。
「各チームにとって良いことなのか、それは自問自答しなければいけない。複数の利害が絡んでいる。競技という面だけに集中すると、商業的な問題に直面してしまうものだし、その逆もまた然りだ。双方のバランスが取れていなければいけない」
F1スプリントが行なわれる週末は、金曜日にフリー走行を1回行ない、その後スプリント予選を実施。土曜日の午前中にF1スプリントを走り、午後には決勝に向けた予選、そして日曜日に決勝レースを行なう。フリー走行が3回行なわれる通常の週末のフォーマットと比べて、より競技としての要素が増えるため、グランプリの週末の魅力が高まるというのが、ドメニカリCEOら”F1スプリント拡大派”の主張だ。
「一部の熱心な年配のファンを除けば、誰もがスプリントを行なう週末を望んでいると言わざるを得ない」
ドメニカリCEOはイタリアGPを前にそう語った。
「プロモーターはこのフォーマットを推し進めており、今ではドライバーたちも興味を持っている」
「少し挑発的な言い方かもしれないが、フリー走行はスーパースペシャリストにアピールするものだ。より多くのアクションを見たい人は、スプリントがあるウィークエンドを好む。金曜日以降も、予選セッションなど議論すべき点はいくるかある。でもこれはF1文化の一部にならなければいけないと理解している」
「方向性は明確だ。数年後には全ての週末を同じようにスプリントのフォーマットで開催することを求める声が高まることは間違いない。毎ラウンドスプリント制のMotoGPのようなレースになるわけではないけどね。それは大きな一歩だ。私はこれを、より伝統的なアプローチを尊重する、成熟のプロセスだと捉えている」

