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【総選挙最終局面】激突サナ活VS学会票! 高市首相を追い詰める創価学会「完全勝者」の舞台裏

【総選挙最終局面】激突サナ活VS学会票! 高市首相を追い詰める創価学会「完全勝者」の舞台裏

参院温存に見える「連立復活」への狡猾な布石

そして、2つ目。政権奪取(復帰?)については学会員の意見が二分したが、大要、「中道で政権奪取は難しい」は一致した。

「仮に創価学会の支援なしで自民党が過半数を制したら、よほどのことがない限り、与党にはなれない」との考えは決して少数ではなかった。

これには立憲、公明の参院議員はそのまま双方の党に残留だから、与党入りの可能性があるかどうかが関わってくる。’94年の新進党結党時に改選間近の参院議員と非改選議員で、前者は新進党合流、後者は存続に「分党」した。しかし今回は、立憲、公明双方とも参院議員には手をつけていない。

「ここが公明党の狡猾なところで、仮に高市早苗政権が勝利して衆院過半数を獲得しても、参院は与野党逆転のねじれ状態です。そこで自身の主張、要求を認めさせるためにコマとしての参院議員は温存しておく魂胆なのでしょう。高市内閣が終わったら、連立参加という布石を打っておくわけです」(政治部デスク)

こんな深謀遠慮な戦略を各選挙区で活動する創価学会員に伝達しようがない。

高齢の有権者なら「中道」と聞いてピンとくる御仁もおられよう。1960年代から1990年代、日本社会党、公明党、民社党が自民党に対抗して共闘する『社公民路線』などの「中道」イメージもそう。

しかし、1980年代以降に有権者となった方にとっては、あまりにも時代離れしたネーミング。それは創価学会組織も同じだ。そこで学会内では現在、それこそ上から下まで「中道」の俄か勉強真っ最中なのだ。

「“真ん中の意味じゃなくて仏教用語だ”と解説するのに、教えるほうもひと苦労です。あっち(立憲)は我々を敵と言い、こっち(学会)も彼らを敵視してきたのに、中道で一緒にやりましょうでは、理屈が通らない。
でも、そこにこだわらず自前候補、つまり、公明党の根っからの出自なら話は別です。組織の上のほう(中央社会協議会)では中道の支持を決定しましたが、何ぶん、時間が足りなさ過ぎる」(知己の学会員)

複数の学会員によると、機関紙『聖教新聞』(1月16日付=電子版先行、紙面では1面)に掲載された「時評 いまを読む」の、特に1回目を必ず読むようにとのお達しがあった模様だ。
 

中道候補を襲う政教一致の大ブーメラン

ちなみに、同記事の執筆者は「創価学会教学部長 原田星一郎」となっている。名字で分かるように、この人物の父親は原田稔・創価学会会長で、会長職の世襲も噂になっている。

ともあれ、以降の「時評」連載は中道思想に対する池田大作氏の先見性を宣揚するものが続くのだが、

「見ものは、中道応援団のほうです。左翼系の立憲応援団は、今回こそNOを突きつけるべきですが、多くは沈黙している。
公明応援団の学者は総動員状態で明暗が分かれる。立憲系候補は、創価学会組織回りが課せられますが、かつての『創価学会と公明党は政教一致の憲法違反関係』主張を、どう釈明し糊塗するのか。この点で、自民党と旧統一教会の関係を問題視していた言説が、大ブーメランで帰って来る可能性もある」(日本維新の会議員秘書)

選挙戦中盤までの単純な予想では、小選挙区で自民党支援に回っていた創価学会票が中道候補へ流れ、自民党は敗北する、というものがある。しかし、これは肝心な点を見逃している。

今回、旧公明候補はすべて比例区から出馬した。小選挙区に自前候補は1人も存在しない。前述したように、その小選挙区で「外様の旧立憲候補」を本気で支援するのか、まったく未知数なのである。

仮に、小選挙区で中道が大敗を喫しても、旧公明候補はかっちり比例区で当選していよう。

「つまり、中道が勝っても負けても、創価学会からすれば“勝ち”なんです。池田氏の高笑いが聞こえてくるような展開でしょう」(創価学会ウオッチャー)

改めて考えれば、このような「学会勝利」を予測できるような選挙戦は、創価学会・公明党にとって久方ぶりである。親中派の池田思想や創価学会に文句をつけられない国会議員の増殖は、関係悪化する隣国・中国にしても有り難いことこの上ないのである。

これまでの創価学会取材の中で、学会票のレバレッジ(少ない自己資金で大きな取引や効果を生み出すこと)がこれほど効いた選挙は体験したことがない。

対する高市自民党は「サナエ推し活一本足打法」に邁進。通常国会冒頭での解散、そして総選挙を言い換えれば、「サナエ推し活VS学会」決戦なのだ。

(取材・文/山田直樹)

『週刊実話』2月19日号より

配信元: 週刊実話WEB

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