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いまなおトリックの進化が止まらない!ミラノ・コルティナ五輪、フリースタイルスキーの頂点に立つのは誰か?

ミラノ・コルティナ五輪の表彰台に立つのは?

ミラノ・コルティナ五輪を控えた’25ー26シーズン初頭のW-CUP戦の立ち上がりから見て、ズバリ誰が表彰台に立つことになりそうか? と津田コーチに聞いてみた。種目別に紹介しよう。

SS(スロープスタイル)

FIS 世界選手権2025 男子スロープスタイルのメダリスト © Miha Matavz/FIS

まず、こちらが参考になるであろう昨シーズンのリザルト。シーズンを通してコンペティションを戦い抜いた結果のW-CUPの総合順位は安定的な実力を証明し、一発勝負の世界選手権の結果は、勝負強さを示しているといえるかもしれない。

‘25 WーCUP総合順位
Men’s Freeski Slopestyle

  1. アレックス・ホール(USA)
  2. アンドリ・ラゲットリ(SUI)
  3. コルビー・スティーブンソン(USA)

世界選手権2025リザルト
Men’s Freeski Slopestyle

  1. バーク・ルード(NOR)
  2. マック・フォアハンド(USA)
  3. アレックス・ホール(USA)
スロープスタイル公開練習(現地2/4)より。選手たちはジブアイテムへの調整中  Photo:@fisparkandpipe

そんな背景を含めて、津田コーチの予想は……

「スロープスタイルが一番予測が難しいですね~。ジャンプだけでなく、ジブアイテムにどれくらい合わせられるか、というところがあるので。昨シーズンのワールドカップや世界選手権で現状上位に入っているメンバー、アメリカのアレックス・ホール、マック・フォアハンド、バーク・ルード、そのあたりがくる可能性は高いと思うのですが、これ意外とわからないです(笑)。

フリースタイルスキーのスロープスタイル・ビッグエア・ハーフパイプと、ジャッジ(採点)の方法が、純粋にこの技が何点ということが明確に決まっているわけではなくて、全体から見た相対評価なんです。オリンピックではとくに選手たちが新しい技を出してくることが考えられるので、新しい技がアイテムにどうハマるか、それをジャッジがどう評価するか……。

W-CUPの試合の度にジャッジは選手たちに意見を聞いて、どんな点数をつけるのか、どう評価されるべきなのかを互いに話合う機会があるんです。選手たちは、いま何が難易度が高いと思っているのか、ジャッジたちは情報を集めているところだと思うので、それが今回のオリンピックではどうなるのか……」 

@fisparkandpipeは、スロープスタイル競技開催直前に以下の8名をメダル候補として発信。

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昨シーズンのX-Games映像を見ると、どのような選手かトップでしのぎを削っているのか、どんなトリックが評価されているのか、また個々の選手の強さ・持ち味のようなものも見えてくる。 ぜひチェックしてみよう。

https://youtu.be/wVfePFAG6lk?si=DjADrrZM-WBrDxEX

BA(ビッグエア)

「ビッグエアの表彰台争いも、スロープスタイルと同じような顔ぶれになることが考えられます」と津田コーチ。

‘25 WーCUP総合順位
Men’s Freeski Big Air

  1. ルカ・ハリントン(NZL)
  2. マテイ・シュヴァンツァー(AUT)
  3. ミロ・タバネッリ(ITA)

世界選手権2025リザルト
Men’s Freeski Big Air

  1. ルカ・ハリントン(NZL)
  2. エリアス・シルヤ(FIN)
  3. バー・ルード(NOR)

「フリースタイルではジャッジの評価項目の一つに[プログレッション]という項目があるんですね。いわゆる「新奇性」で、新しいことをきちんと評価しようという基準があるので、それを狙ってオリンピックに向けて新しい技を用意している選手は複数いると思いますね。そのなかでもオーストリアのマテウス・ベンダーあたりはジャッジを悩ませるような革新的な滑りをするんじゃないかと思います。オーストリアのコーチも『いま、新技を仕込んでいる。楽しみにしておいて!』と言っていたので。

▼マテウ・スベンダー(Matěj Švancer)のInstagramより

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順当にいけば21(トゥエンティワン=2160=6回転)、23がビッグエアに出て、それらが表彰台に絡むトリックにはなると思います。まだバターで入った21などは出ていないので、そのあたりが新技として出てくるのかも…。

回転軸に関していうと、コーク・バイオが主流になっています。バイオは前方向の軸で回る。前方宙がえりの流れで、もう少し浅い軸で回るのがバイオ。浅い軸のほうがフリースキーっぽくてカッコいいのでバイオを使う選手が増えていますね。前に回るので着地の合わせ方が少し難しいんですね。

グラブのバリエーションもすごく多彩になっています。昨年、W-CUPのビッグエアで総合優勝、世界選手権とX-Gamesでも勝って圧倒的な強さを見せつけているNZのルカ・ハリントンは、体をめちゃくちゃ柔軟しないと取れないようなグラブをしながらトリプルを回るんです。左手で右足のスキーの後ろをつかむとか……。今回のオリンピックでは、そういった難易度の高いトリックを出してくる選手がくるんじゃないかと思いますね」

▼ルカ・ハリントン(Luca Harrington)のInstagramより

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優勝候補筆頭とも名高いルカ・ハリントンの滑りを含め、いま世界の頂点を競い合っているビッグエアパフォーマンスは、やはりX-Gamesの映像を見てチェックしておきたい。

https://youtu.be/rPqXbVH6jKc?si=EIYLuRcDiJ4XdqcS

HP(ハーフパイプ)

こちらが昨シーズンの参考データだ。

FIS 世界選手権2025 男子ハーフパイプのメダリスト © Miha Matavz/FIS

‘25 WーCUP総合順位
Men’s Freeski Halfpipe

  1. アレックス・フェレイラ(USA)
  2. ニック・ゲッパー(USA)
  3. ブレンダン・マッケイ(CAN)

世界選手権2025リザルト
Men’s Freeski Halfpipe

  1. フィンリー・メルヴィル・アイブス(NZL)
  2. ニック・ゲッパー(USA)
  3. アレックス・フェレイラ(USA)

「ハーフパイプは北京五輪からの進化が著しい。決勝に残るには、すべてのヒットでダブル系のトリックが必要になってきています。スイッチからのダブルコークのような、難しいスイッチのつなぎ技の導入も求められる。上位の選手は4方向すべての技をルーティーンに組み込んでくるうえ、優勝レベルの選手は当然16(シックスティーン=1620=4回転半)を狙ってきます。すでに18(エイティーン=1800=5回転)も出ていますし、トリプルコークをやる選手もいる。みんな新しいトリックを仕込んできているのでは。

そんななか、HPのメダル争いは、ニュージーランドのフィンリー・メルヴィル=アイブスとルーク・ハラルド、アメリカのアレックス・フェレイラ、ニック・ゲッパー、カナダのブレンダン・マッケイ、そのあたりかな、と。難易度が高くなりすぎると、絶対にこの選手!ということにはならなくて、予想が難しい。順当にいけば、ニュージーランドの若手2人がかなり有力かなと思います」

その滑りは、こちらでチェック!

https://youtu.be/PHEXR-CvMdY?si=zFHVm1c4pfJwR1Xh

女子の戦況

最後に、女子について聞いてみた。

FIS 世界選手権2025 女子スロープスタイル表彰台。優勝したマチルド・グレモー(中央)は今大会でも金メダルの本命か  © Miha Matavz/FIS © Miha Matavz/FIS

「女子は前回の北京と顔ぶれはさほど変わらないと思います。ハーフパイプなら北京の金メダリスト、アイリーン・グーが圧倒的に強い。今回はハーフパイプに標的を絞っているという話も聞きます。

ビッグエアなら、前回の北京五輪金メダリストのスイスのマチルド・グレモーと、平昌で金のサラ・へフリン。いま中国の選手もけっこう活躍しているので、リュー・メンピンも注目ですね。中国の選手は環境的にビッグエアをめちゃくちゃ練習しているので。トリックとしては両方向の14、16とスイッチの14か12。条件が良ければ、みんなそれを狙う戦いになるんじゃないでしょうか」

選手たちの戦いのゆくえやいかに! 
フリースタイルスキー競技は、NHK系列やTverでのライブ配信も楽しめる。ぜひ観戦しよう!

配信元: STEEP

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