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17年ぶりのJ1で黒星発進のジェフが直面する洗礼「してはいけないミスをした時点でゲームは終わる」「J1に慣れるとか言っている場合ではない」愚直にやり続けた先に光を掴めるか

17年ぶりのJ1で黒星発進のジェフが直面する洗礼「してはいけないミスをした時点でゲームは終わる」「J1に慣れるとか言っている場合ではない」愚直にやり続けた先に光を掴めるか


[J1百年構想リーグEAST第1節]千葉 0-2 浦和/2月7日/フクダ電子アリーナ

 シーズン移行に伴う半年間の特別大会「百年構想リーグ」の開幕戦は、千葉にとって17年ぶりのJ1でのゲーム。フクアリには1万6338人の観衆が詰めかけたが、J1の洗礼を浴びるかのような黒星スタートとなった。

 1週間前のちばぎんカップでもJ1の柏に内容でも圧倒され1-2で敗れていた千葉は、浦和戦のスタメンにはアカデミー育ちの17歳MF姫野誠を抜擢し、ボランチには経験豊富な小林祐介を起用して臨んだが、5分にPK、12分には右サイドを破られて早々に連続失点し、後半を中心に惜しいチャンスも作ったが、2点のビハインドを最後まで取り戻せなかった。

 怪我などによる複数の主力の不在、J1の質への適応など様々な課題を抱えるなか、チームを奮い立たせるかのように柏戦後にも厳しい言葉を投げかけた小林慶行監督は改めて、毅然と試合を振り返った。

「非常に悔しいです。レベルが高いチームとやるとなれば本当にしてはいけないミスをした時点でゲームは終わります。そうした意味では1失点目のところであるとか、あんなことをしていたらずっと勝てないだろうなと。そういう話は選手たちと共有しました。それはカテゴリーが上だろうが下だろうが、例えばああいうミスが起こるようなチームであれば、去年もそうですし、僕らはここのステージでは戦ってないよねと選手たちと話をしました。

 それ以外のところで相手の個の能力で決定的なシーンも作られていますが、一方で自分たちも仕組みのなかからしっかりチャンスを作ることができたところもあります。

 そのなかでどういった戦いで自分たちは粘り強く勝点を積み上げていけるか。明確に浮かび上がってくると思います。ああいうミスは絶対に許されないし、そのなかで守備の時にどれだけ粘り強く本当に全員で相手の攻撃を防いでいけるのか。

 今日は表現できましたが仕組みのなかで、決定機を作っていけるか、決定機の数を増やしていけるか。恐らくそれだけチャンスは作れないと思いますし、自分たちのことを分析されればされるほど、個の力はさらされてくる。時間が経てば経つほど難しいゲームも増えていくと思います。そういったところも含めてですが、今日のゲーム、非常に悔しいです。そういったゲームになったと思います」

 一方で戦力は限られるなか、やることは決して変わらない。小林体制3年目で悲願のJ1復帰を成し遂げたチームは、“当たり前のことを当たり前にやる”を合言葉に、果敢なプレスに走り続け、球際で身体を張り続け、基本を決して怠らず、得意のサイド攻撃を活かして苦しい状況でも活路を開く実直な戦い方が魅力であった。

「(J1だからこその違いは選手は)間違いなく感じてはいると思います。だけど今日のゲームの入りで言えば、僕も見返していないので分かりませんが、失点するまでは恐らく自分たちペースだったと思います。だからゲームの入りがという表現が合っていかるは少し置いといてというところになると思います。後半になって変わったという部分では僕自身は前半からしっかり入っていたという認識でいます。

 でもあの失点シーンが起きた。ああいうのが起きると少しずつ自信がなくなったりだとか、松尾選手に決定機を作られたシーンも、シンプルに自分のマークだからCBが付いていくところができない。そのへんは恐らくやれていたことがやれてない。

 そこはちばぎんカップでの柏戦で、前半に思いっきり露呈してしまった部分だと思います。そういったところからはこのゲームはどうだったかというと、ちょっとだけ、半歩進んだかなと。

 でもそれだけ個の差はあるんですよ。間違いなく。そこは絶対的に受け入れないといけない部分だと思います。ましてや今のメンバーで今日のスタメンで、昨年一番厳しいところを戦ったメンバーではないですから。でも上のレベルと戦うということはそういうことであって、怪我人も出るからチームとして総合力を上げていかないといけないと思いますし、そういうところの差は間違いなくありますが、個々の部分で選手は差は間違いなく感じていると思います。

 もちろん少しずつ慣れてくるところはありますし、より明確にはなってくると思います。どの強度で戦わなければいけないのか、どのクオリティが必要なのか。なるべく早く個々がアジャストできるように、しっかり自分の課題と向き合っていくことが必要だと思います。今日のゲームも1失点したあとから精神的な部分で相手へのリスペクトが強くなってしまったかもしれない。そこは否めない部分かなと思います。

 でも魔法の戦術もないですし、魔法のトレーニングもないので、愚直に続けていく強さがありますか、というのが僕らが問われているところだと思います。だからこそ今シーズン“信念”と掲げています」
 ちばぎんカップに続いてキャプテンマークを巻いた右SB髙橋壱晟も「立ち上がりの2失点、そこでゲームが決まってしまったと思います」と口にする。

 一方で自身はポスト直撃の強烈なミドルを放つなど「ゴールを取れるチャンスもあったので、勝てなかった試合だったとは思わないです」とも語る。そのうえで、自身も初のJ1で変化を感じているという。

「今日感じたのはスタジアムの雰囲気。浦和さんのサポーターの方の熱量、声援などで僕らはなかなか上手くコミュニケーションを取れないと思いました。だからこそ1失点目もそうですし、ああいったミスが生じてしまったと感じるので、もちろん僕らの約束事としてああいうミスをしてはいけないんですが、そこに対しても適応をしていかなくてはいけません。

 個は間違いなく伸ばさなくてはいけません。もちろん組織も大事ですが、個で負けてしまうと、組織が崩れてしまうので個が大切だと僕は思います」

 ただ、次の川崎戦へは1週間の準備期間があるとはいえ、そこですぐに個々がレベルアップできるわけではない。だからこそ大切なのは自信を取り戻すことだとも語る。

「大事なのは自信。個人の力は1週間でそんなに伸ばすことはできない。でも、自信、メンタリティ的な部分はすぐにでも変えられると感じます。今日もできたことは一杯あったはずです。それを試合の立ち上がりからフルに出していけるように。次はそういう試合をしたいと思います。

 J1に慣れるとか言っている場合ではないので、自信を付けるために1勝をしたいです」

 17年ぶりのJ1でチームは予想以上に多くの課題に直面している印象だ。ただ、小林監督の下、ジェフはこの3年のように目の前のやれることをやる。その日々の積み重ねが活路になるに違いない。ここまでの成功体験を思い出しながら、千葉が記念すべきJ1復帰後の初勝利を挙げられるか。その愚直なチャレンジに期待したい。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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