ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開催を来月に控え、出場各国のロースターが現地時間2月5日(日本時間6日)に発表された。プエルトリコ代表では、保険適用に関する問題によりメンバー入りの辞退が報じられていたフランシスコ・リンドーア(ニューヨーク・メッツ)の名前は無く、正式に大会欠場が決定した。
昨年4月には3度目のWBC出場への意向を表明していたリンドーアだったが、大会開催を目前にして代表リストから外れることとなった。メッツの地元メディア『EMPIRE SPORTS MEDIA』はロースター決定を受け、リンドーアの処遇について独自の見解を伝えている。
同メディアは2月6日の記事において、「リンドーアは出場を強く望んでいた」と報じており、「プエルトリコ代表にとって大きな痛手であると同時に、現代野球においては監督よりも保険の引受会社の方が強い発言力を持つことを、あらためて思い知らされる出来事だ」などと私見を綴っている。
記事の中では、保険適用外となった理由をフォーカス。リンドーアが昨年10月、右肘関節内のクリーニング手術を受けており、過去3年間で2度目の手術だったことにより、「保険会社はこの履歴を重く見て、一切譲歩しなかった」と指摘する。
また、前回大会にプエルトリコ代表として出場したエドウィン・ディアズが、1次リーグの試合終了直後に右膝を痛め、シーズン全休となる重傷を負った件が影響していると同メディアは推察。そのうえで、今後の大会運営を見据え警鐘を鳴らしている。
「今回の保険会社による厳格な対応は、2023年大会に起きたディアズの負傷事故への“過剰修正”である可能性が高い。業界は締め付けを極端に強め、過去24か月以内に手術歴のある選手は、事実上ブラックリストに載せられている。この流れは危険な前例となり、WBCを『真のトップ同士の激突』ではなく、『健康な有望株の品評会』に変えてしまいかねない」
同メディアは、リンドーアとともにカルロス・コレア(ヒューストン・アストロズ)、ハビアー・バエズ(デトロイト・タイガース)も同じ保険の関係でメンバー外となり、「プエルトリコの優勝オッズは急落中」などと明かし、同国内の反応として「ファンは落胆している」とも説いている。
プエルトリコ代表を巡る今回の件は、これまで燻ぶり続けていた問題が改めて浮き彫りになった格好だ。“世界一決定戦”を謳う大会は、メジャー屈指のスタープレーヤーを欠いたまま、開催へと向かう。
構成●THE DIGEST編集部
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